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タクマ Research Memo(2):環境・エネルギー分野で循環型社会を支えるプラントエンジニアリング事業


タクマは、地球温暖化対策や循環型社会実現に向けて、環境とエネルギーをテーマに事業を展開する企業です。特に燃焼技術を核とし、廃棄物処理や水処理などで多彩な技術を開発しています。同社のプラントは地域のゴミ処理などを担い、電力や熱を供給する重要なインフラとして数年の設計・建設後、長期にわたりアフターサービスを実施します。この過程で得られる技術やノウハウを次のプロジェクトに活かし、強みを増しています。タクマは1912年に創業者田熊常吉によって設立され、1938年に「タクマ式汽罐(きかん)」を開発しました。その後、ボイラー製造から事業を拡大し、1958年にはごみ焼却プラントや水処理プラントなどの環境設備部門に進出しました。1983年に東京・大阪証券取引所に上場し、2022年には東証プライム市場へ移行しました。

*14:02JST タクマ Research Memo(2):環境・エネルギー分野で循環型社会を支えるプラントエンジニアリング事業 ■タクマ<6013>の会社概要

1. 会社概要
同社は、温暖化などの環境問題を解決するため、また循環型社会を実現するため、「環境」と「エネルギー」を主要テーマに燃焼技術をコアとして、廃棄物処理、水処理など環境・エネルギーの分野で様々な技術を生み出し、プラントエンジニアリング事業を展開している。同社の納入するプラントは、地域のごみ処理を支える。そして同社は電力や熱を供給する重要なインフラとしてプラントを数年かけて建設した後、20年、30年の継続的なアフターサービスを行う。そのなかで蓄積される技術やノウハウを次のEPCやアフターサービスに生かしていくことで、同社は強みをさらに強化している。

2. 沿革
同社は、1912年に開発した「タクマ式汽罐」により明治・大正における日本十大発明家として1930年に表彰された創業者・田熊常吉が、ボイラーの製造販売を目的として1938年6月に設立した企業である。その後は、創業の精神である「汽罐報国(ボイラーを通じて社会に貢献する)」の理念を継承し、燃焼技術をコアに事業展開し、1949年に東京証券取引所(以下、東証)及び大阪証券取引所に上場した。1958年にごみ焼却処理プラントや水処理プラント等の環境設備部門にも進出し、1963年に日本初の連続式ごみ焼却プラントを大阪市に納入した。2019年には遠隔監視・運転支援拠点「Solution Lab」を開設し、アフターサービスにも注力している。2022年4月、東証の市場区分の見直しに伴い、市場第1部からプライム市場へ移行した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)

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