オーバル Research Memo(7):アジアNo.1のセンシング・ソリューション・カンパニーを目指す(3)
オーバル株式会社は、中長期成長戦略の一環として、新事業創出戦略を打ち出し、自社技術の再点検や社内ベンチャー制度の創設により新事業の模索を行っている。2025年3月期においては、液体用電池駆動式クランプオン形超音波流量計「UC-1」をリリースし、省エネと脱炭素化に寄与。さらに、水素ガス流量計校正設備「OVAL H2 Lab」の開設を予定しており、2026年の業績貢献が期待される。大口受注として、産業技術総合研究所からの流量計校正設備の改修を引き受けた。また、アジアNo.1のセンシング・ソリューション・カンパニーを目指し、中国・韓国での工場建設計画も進行中。経営基盤強化では、製造BCLやDX推進、人材・財務強化を図り、サステナビリティの推進に取り組んでいることが特徴で、健康優良企業の認定も受けている。
(4) 新事業創出戦略
社内自社技術の展開として、自社保有技術(設計・製造)を再点検し、創出できる新事業の検討を図る。また、社内ベンチャー制度を創設し、意欲ある従業員の有益な意見を吸い上げ、将来を見据えて社内で起業家を育成する。
これらの成長戦略の2025年3月期中間期の実績としては、第1に新製品である液体用電池駆動式クランプオン形超音波流量計「UC-1」のリリースがある。この流量計は、「完全工事レス」をコンセプトに開発されたもので、簡単・手軽に流量計測を行えるため、工事や商業施設におけるユーティリティ・エネルギー流体(水、温水等)の計測範囲拡大に最適である。従来はコストや工事期間等の面から導入が困難であった枝管の隅々まで流量を可視化することで、省エネ推進・脱炭素化への貢献が期待できる。8種類の配管口径に対応しているうえ、配管工事や工具、電源工事が不要であり、流量の遠隔管理によって簡単に「流量遠隔計測システム」を実現し、様々な環境情報を丸ごと可視化するソリューションも提供できることを主な特長としている。本製品はリリースして間がないにもかかわらず、従来とは異なる顧客からも多数の引き合いがあり、今後の成長・売上純増が期待できる。なお、2024年度グッドデザイン賞(主催:(公財)日本デザイン振興会)を受賞したことも、今後の販売拡大に貢献しそうだ。
第2に、これまで注力してきた大流量の水素ガス流量計校正設備「OVAL H2 Lab」(仮称)の開設決定がある。同社では、これまで「OVAL H2 Lab」(仮称)建設構想への対応を進めてきたが、いよいよ2026年3月期中に運用開始の予定となった。流量計の精度を左右するのが、「校正」と呼ばれる工程である。校正とは、実際に計測する流体(気体や液体)を流量計に流し、基準器との計測値のズレやバラつきをチェックする作業のことだ。この校正が徹底されていないと、正確な計測値を得られなくなる恐れがある。同社は次世代エネルギー市場にリソースを傾注し、サプライチェーンの一翼を担って新たなビジネスチャンスとするとともに、脱炭素・カーボンニュートラルの実現といった持続可能な社会に貢献するため、水素計測用流量計のクオリティ向上に注力している。完成後は自社製品の校正に加え、他社の校正も実施することで、2026年3月期以降の業績貢献を見込んでいる。
第3に、産業技術総合研究所より、「気体中流量校正設備改修」「超音波流量計」及び「北事業所流体輸送実験施設改修工事」を入札により大口受注した。「気体中流量校正設備」は、流量計のメーカーやエンドユーザーなどからの依頼による気体用流量計の校正をはじめとして、産学官連携に資する流量計の特性評価、臨界ノズルの特性に関する研究開発などに活用されている。今回の改修では、これら気体中流量校正設備における大型装置の更新や、システム全般の連携調整、改修作業を行う。また、「超音波流量計」で受注した液体用マルチパス超音波流量計「Psonic-L4」の特長は、純国産製品は同社のみであり、高い信頼性と4本の測定線(4パス)により、実流校正を行うことにより、測定値に対して±0.15%の高精度を実現し、取引用途で必須となるトレーサビリティが確保できる点である。また、平行パス(測線)の採用による長期安定性と冗長性も備えている。さらに、「北事業所流体輸送実験施設改修工事」の工事対象である北事業所流体輸送実験施設は、水の流量トレーサビリティ制度における国家標準施設で、水用流量計の校正設備である。今回、受注した超音波流量計が設置される液体流量標準設備は、この設備の一部であり、産業技術総合研究所の計量標準の開発・供給拠点の高度化及び強靱化事業の一環として、流体輸送実験施設の改修を同社が担うもので、配管やバルブなどの機械の改修と、塗装など建築部分の改修を行う。同社では、流体計測制御に関連する各種試験設備や生産・出荷設備などを設計・施工を含め一括で対応しており、これまでの経験から国の標準に採用され、今回の受注につながったものと同社は考えている。産業技術総合研究所からのメンテナンスの受注はここ1〜2年間に集中しており、工事進行基準により進捗率に応じて収益に計上されている。
加えて、2025年3月期中間期には、アジアNo.1のセンシング・ソリューション・カンパニーを目指すための設備投資として海外子会社の工場建設も計画した。中国子会社(合肥オーバル有限公司)では、第3工場の建設に着手し(2025年末頃に完成予定)、韓国子会社(Oval Engineering)でも新工場と校正設備を建設・移転した。
一方、経営基盤強化戦略の具体的な取り組み計画は以下のとおりである。
(1) 製造BCL戦略
徹底したBCL(ベスト コスト ロケーション)として、原材料・生産工程を考慮した設計、並びに生産方式・サプライチェーンの見直しを実施し、コスト(材料費・製造経費)削減と品質・納期の安定の両立を図る。また、プロダクトポートフォリオの活用として、変わりゆく市場環境の中で各製品における収益性や成長性などを分析し、重視すべき製品や撤退すべき製品などを明確化する。
(2) 人事財務強化戦略
人事戦略としては、適正な人数の人員を適材適所に配置することを徹底し、生産性の向上を図るとともに、将来を見据えた次世代を担う人財の育成とグループ一体となった人財育成システムの構築を目指す。また、財務戦略としては、新規事業や収益を創出する事業に経営資源を集中投下する。
(3) DX推進戦略
DXの推進として、専任部署を新設し、全社でデジタルツールを活用し企業の成長を加速させる。また、情報資産の有効活用として、蓄積された納入実績・修理実績・顧客情報のデジタルマーケティングへの活用を図る。さらに、DXマインドの醸成としては、全従業員がデジタルを活用し、新しいことへの挑戦に対するマインドを醸成する。
(4) サステナビリティ推進戦略
事業活動を通じた環境課題への取り組みとして、化石燃料の代替エネルギー関連商品をはじめとした環境に配慮した製品及びサービスを提供するとともに、事業活動により排出されるCO2量の削減、廃棄物の削減と再利用を推進する。また、人権尊重としては、性別や年齢、国籍や社会的身分、障がいの有無など個人の属性に関係なく、すべてのステークホルダーの人権を尊重する。さらに、法令や規則の遵守としては、公正な競争・適時適切な情報開示など、誠実な企業活動を実践し、ガバナンス体制の強化を図る。
これらの経営基盤強化戦略の2025年3月期中間期の実績としては、サステナビリティの分野で、健康企業宣言東京推進協議会から「健康優良企業(金の認定)」を取得したことが特筆される。同社では、従業員の心と身体がともに健康であり続けることで、従業員が働きがいを実感できるため、健康経営は企業の成長には不可欠と考え、従業員の健康管理を経営課題と捉えている。この課題への取り組みとして、「健康と安全に配慮した働きやすい職場環境を整備する」との指針の下、定期健康診断の受診率100%を目指すことや、心身の健康への気づきを目的とした研修の紹介・実施、日々の積み重ねとしての毎朝の体操実施、運動不足の解消のためのウォーキング大会の開催などを行い、徹底した過重労働の防止や働き方改革にも取り組んでいる。従来の「銀の認定」から評価が上がったのは、これら様々な取り組みの積み重ねが評価されたものと弊社では考える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
<HN>
ドジャース劇的逆転サヨナラ勝ち 大谷翔平9回二盗から生還!カーショー3000奪三振快挙飾る
田原俊彦セクハラ擁護で“中炎上” 親友の「ウマ娘」馬主反省「お互いにこれから気をつけます」
大谷翔平、第4打席で詰まりながら右前打 カーショー3000三振白星で飾りたいが…後続倒れる
現金給付、手放しで喜べず 一人親世帯「目先のことだけでなく…」
【巨人】阿部監督“退場劇”の舞台裏が明らかに 捕手甲斐「絶対タッチしてます。自信あります」
ネビン氏と大谷翔平が再会 西武在籍の息子との思い出話に花「特別な体験だった」
カーショー3000奪三振、満員御礼の客席で家族が見守った瞬間を公式SNS公開「泣けてくる」
テレ東若手女性アナ、初ヒーローインタビューを猛省「『打席』という単語が飛んじゃって」
社民・福島党首が第一声 「党の生き残りをかけた戦い」支持訴え
【阪神】ついに解禁!甲子園にジェット風船が帰ってくる 実験へて専用ポンプ使用で26年から
池袋・法律事務所で男性刺殺 容疑者は50歳同僚 「以前から恨み」
有村昆(44)の不倫未遂の相手とされるセクシー女優、ネットで「唯井まひろ」と噂されるも、本人は…
佐々木希が告白「多目的トイレ不倫」の夫渡部建と離婚の話し合い「すごい怖かったと思います」
「水着みたい」元NHKアナが“ピタピタ“私服ノースリ姿「妹がプレゼント…」に「センスよい」
「胸、大きくなってない?」元セクシー女優の上原亜衣、白ビキニ大胆ボディー披露「惚れてマウ」
元ジャンポケ斉藤慎二被告が告白、活動休止中に住んでいた県「ずっと休んでいた時間…」
あの、酔いつぶれた33歳女優を膝枕して家までタクシーで送っていた「優しい」
給与天引きで初任給0円 ミャンマー人女性が「三ツ矢堂製麺」を提訴
31歳女性タレント「それぐらいの覚悟じゃないと私ヤラないよ?」交際前のカラダの関係で本音吐露
43歳元グラドル、30歳で発症した病名明かす「不安がずっと襲ってきて…」
ガーシー、錦織圭の元モデル妻の暴露にネット騒然「なんで結婚したんだろ?」
有村昆(44)の不倫未遂の相手とされるセクシー女優、ネットで「唯井まひろ」と噂されるも、本人は…
小澤征悦と再婚した桑子真帆アナ(34)黒い過去が流出、衝撃の過去にネット騒然
TOKIO国分太一が重大なコンプライアンス違反か 芸能活動休止へ
再婚した旦那に不倫されてしまった飯島直子(51)衝撃的過ぎる黒歴史が発覚する事態に
国分太一が無期限活動休止、「株式会社TOKIO解雇」一部の報道は関係者が否定
山口真由氏は「しばらくお休みとなります」モーニングショー冒頭で羽鳥慎一アナが報告
元フジ渡邊渚、ビキニに“スケスケ”白Tシャツ姿で初写真集告知「楽しんでまーす」タイで撮影
二階堂ふみが結婚!?お相手が衝撃的過ぎてネット民「マジか・・・」
TOKIO国分太一、「ザ!鉄腕!DASH!!」降板 過去に複数コンプライアンス上の問題行為

オーバル Research Memo(2):流体計測機器の専業メーカーとして、一貫した事業を展開
オーバル Research Memo(6):アジアNo.1のセンシング・ソリューション・カンパニーを目指す(2)
オーバル Research Memo(1):流量計のパイオニアで、流体計測機器メーカーの専業最大手
オーバル Research Memo(5):アジアNo.1のセンシング・ソリューション・カンパニーを目指す(1)
オーバル Research Memo(3):2025年3月期中間期は増収減益決算も、利益は例年上回るペースで進捗
オーバル---中期経営計画を発表。株主還元は、総還元性向3ヶ年平均 70%以上、DOE2.7%以上を目標
極東貿易 Research Memo(8):新規事業である洋上風力発電関連事業の拡大に期待(2)
クラボウ Research Memo(5):中計「Progress’24」で注力事業に集中し次期成長の基盤構築
オーバル Research Memo(4):2025年3月期は前期実績を下回るが、中期経営計画は達成の見通し
NSW Research Memo(9):新中計では業績目標の達成を目指し、事業戦略、経営基盤戦略、投資戦略を推進(2)