Iスペース Research Memo(8):ネットキャッシュを時価総額が下回る状況で、見直し余地は大きい
インタースペースと競合5社のアフィリエイト業界における現状を考察しました。2023年度の業績は全社減益でしたが、広告市場の多様化が一因とされています。ファンコミュニケーションズは「A8.net」パートナーサイト数で業界をリード、アドウェイズは「UNICORN」の成長停滞で減益、バリューコマースは金融分野の好調さがhighlight。レントラックスは「クローズ型」で差別化を図っています。インタースペースの株価はPER14.4倍で中庸ですが、EV/EBITDAが-0.4倍となり、ネットキャッシュが時価総額を上回る点が注目されます。現状の財務の懸念が少ないため、戦略の成果によって評価が変わる可能性も示唆されています。
アフィリエイト運営会社の大手は同社のほか、ファンコミュニケーションズ、アドウェイズ、バリューコマース、リンクシェア・ジャパン(株)(楽天グループ<4755>の子会社)、レントラックスの5社が挙げられる。売上高の規模はその他の事業も展開しているため各社ばらつきがあるものの、同社も含めた6社合計のアフィリエイトサービスにおける業界シェアは約6割、うち同社は1割弱のシェアと見られる。2023年度の業績については各社それぞれで要因があるものの、5社すべて営業利益が2ケタ減益となった。また、2024年度の会社計画もレントラックスが増益見通しとなっているが、同社が減益となったほか3社とも減益計画となっている。インターネット広告市場は拡大基調が続いているものの、広告手法が多様化していることが影響しているものと考えられる。
同業他社の特徴について見ると、ファンコミュニケーションズは2024年9月時点で「A8.net」のパートナーサイト数が約350万サイト、稼働広告主ID数が3,431件と、パートナーサイト数では業界最大規模となっている。中小企業向け広告ビジネスを長く提供しており、EC分野を中心に幅広い広告案件を揃えていることが特徴だ。業績はここ数年、スマートフォン向け広告サービス「nend」の縮小で減益トレンドが続いてきたが、「nend」については2024年3月で事業撤退した。「A8.net」の広告取扱高も2024年7~9月期は前年同期比8.3%増と3四半期ぶりに増加に転じるなど回復感が出始めている。
アドウェイズは、アドプラットフォーム事業(アドネットワーク広告配信サービス、アフィリエイト広告サービス)とエージェンシー事業(国内外における広告代理店)を展開している。モバイル向け比率が高く、ゲームや電子コミック系に強みを持つ。ここ数年は機械学習によるスマートフォン向けアドネットワーク広告配信サービス「UNICORN」の伸長により業績を伸ばしてきたが、2023年12月期はゲーム・電子コミック系の広告出稿減少に加え「UNICORN」の停滞もあり減益となった。2024年1~9月期も金融分野やゲーム分野の広告出稿低調や海外事業の苦戦により大幅減益となり、通期業績を下方修正した。
バリューコマースは、マーケティングソリューションズ事業(アフィリエイトサービス)とECソリューションズ事業を主に展開している。マーケティングソリューションズ事業の業種別売上構成比は金融分野が38%と最も高く、そのほか幅広い業種をバランスよく手掛けているのが特徴だ。パートナーサイト数は2024年9月末で79万サイト、広告主数(ID数)は688件となっている。2024年7~9月期の同事業の売上高は金融分野がけん引して前年同期比7.2%増と堅調に推移したものの、2年前の水準と比較すると8割弱の水準にとどまっており、2023年以降の低迷からは脱し切れていないのが現状だ。
レントラックスは、成果報酬型広告サービス事業と中古建設機械マーケットプレイス関連事業を主に展開している。成果報酬型広告サービス事業の業種別売上構成比(2024年4~9月期実績)は、金融が37%と最も高く、次いでエステクリニックが12%、不動産が10%、自動車買い取りが8%となっている。2024年9月末のパートナーサイト数は5.9万サイトと少ないが、集客力の高いサイトを厳選した「クローズ型」の体制をとっているためで、同業他社が「オープン型」となっているのに対して一線を画しており、サービスの差別化を図ることで広告主を獲得している。
株価指標について見ると、同社の株価(2024年11月26日終値)は2025年9月期の予想PERで14.4倍と他4社が8~27倍の水準で評価されているなか、平均水準の評価となっている。ただ、EV/EBITDAは-0.4倍と大手5社のなかで唯一、マイナスとなっている。EV/EBITDAとは企業を買収する場合に、買収コスト(時価総額+有利子負債−現金及び預金)を期間収益(営業利益+償却費)の何年分で回収できるかを簡易的に指標化したものであり、倍率が低いほど買収コストを短期間で回収できることを意味し、株式市場での成長期待が低いことの裏返しであるとも言える。同指標がマイナスになっているのは、時価総額をネットキャッシュ(現金及び預金-有利子負債)が上回っている状態にあるということで、今の株価水準で全株式を購入したとしてもお釣りがくる状態のことを意味している。特に財務面での懸念もないことから、現在推進している事業戦略により業績が成長軌道に移行する段階になれば、株式市場での評価も変わるものと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>
【中日】井上監督、中日ファンで埋まった右翼席に「関東にこんなにおるのか!」/一問一答
トランプ氏「黄金株」に言及 日鉄、部分買収なら計画取り下げも
【阪神】ネルソンが来日初の回またぎで無失点「ゼロで抑えられて良かった」5試合連続の0封
サプライチェーンのリーダー企業が、オンラインによる特別イベントで関税、貿易、およびサプライチェーンの混乱に対処する方法を共有
【日本ハム】中島卓也、今季初打席で即結果「ここから最後まで1軍にいないといけない」
【日本ハム】エース伊藤大海が今季ワースト10安打6失点でKO「本当に申し訳ない」猛省
【中日】井上監督、7回途中1失点の金丸夢斗に「初勝利はならなかったけど、よう投げた」
【ロッテ】習志野吹奏楽部の応援でサヨナラ 吉井監督「圧力に感動」もG1ファンファーレに驚き
先駆的がん可塑性アトラスが、がん療法への奏効性予測を支援
【ソフトバンク】秋広優人が移籍後初打点「これからもまだまだ頑張りたい」王会長も目を細める
さんま「あれは中居が悪い」と断言 フジ“あの事件”に言及「中居が…俺は“やめとけ”って」
堀江貴文氏「国民民主」山尾志桜里氏の公認取り消しに“ひと言ツッコミ”に賛同多数
43歳俳優、中居正広氏めぐる報道受け芸能界に思い「本当に醜い業界」「それでもすり寄っていた」
兵庫県警、斎藤知事を背任容疑で書類送検 プロ野球優勝パレード疑惑
石破首相、1人2万円給付を表明 子どもは4万円 自民幹部に指示
76歳笹野高史「ごめんなさい」生放送で公開謝罪 人気女優からの“苦情”に
37歳元祖メガネっ子アイドル、手術示唆…病気の経過を報告
堀江貴文氏、山尾志桜里氏「公認」一転「取り消し」の国民民主党に痛烈ツッコミ「さすがに…」
大谷翔平、三塁打で激走も送球直撃アクシデント…痛みに足引きずるも日本人トレーナーと状態確認
米ロス生活の52歳女性タレント シェフの夫と8年付き合ってから結婚「トータル30年近い」
父が再婚の丸山隆平(36)現在の家族関係がとんでもないことになっていたと話題に
二階堂ふみが結婚!?お相手が衝撃的過ぎてネット民「マジか・・・」
ヒカル、浮気相手とのLINE流出にドン引きの声「キモすぎる」「吐きそう」
多部未華子(30)結婚の裏事情あまりにも恐ろしすぎると話題に!
ガーシー、佐野ひなこの暴露を示唆でネット騒然「ファンだったのに」
【おすすめアニメ50選】完結済み!定番から最新作まで!
「名探偵コナン」最大の謎、蘭姉ちゃんのあの角の正体がついに判明
小澤征悦と再婚した桑子真帆アナ(34)黒い過去が流出、衝撃の過去にネット騒然
浜崎あゆみ、バスト丸見えの投稿にネット騒然「巨乳すぎて不自然」
長嶋一茂、「家族としてお許しいただきたいけれど…」妹・三奈さんらとの病室での会話明かす

Iスペース Research Memo(6):2025年9月期業績は、各事業ともに増益に転じる見通し
サイバー---大幅反落、実績・見通しとも市場予想下振れで決算インパクト限定的
インタースペース---24年9月期増収、パフォーマンスマーケティング・メディアともに売上高が伸長して着地
スペースマーケッ---続伸、25年12月期第1四半期の業績を発表
サイバー---大幅反発、上半期は市場コンセンサス上回る着地に
イノベーション Research Memo(1):企業のITツールに対する底堅い需要を背景に、収益基盤の拡大進む
システムサポート Research Memo(5):2025年6月期中間期は期初計画を上回る2ケタ増収増益を達成
キャスター Research Memo(4):さらなる成長加速に向けた先行費用フェーズが続く
新興市場銘柄ダイジェスト:ispaceは続落、グリーンモンスターがストップ高
レントラックス:成長軌道へ回帰、キャピタルゲインを得ながらグロースを待てる状況