四電工 Research Memo(5):2025年3月期は、減益予想を増益予想へ上方修正
四電工は2025年3月期の業績予想を上方修正し、営業利益が前年度比8.6%増の見込みと発表。期初の減益予想から一転して増益の見通しとなった。工事の順調な進捗と、資機材価格上昇分の価格転嫁が主因である。また、2021年に発表した「中期経営指針2025」の数値目標を2025年3月期に前倒しで超過達成する見込みであり、四電工は受注拡大やコスト管理改善が順調と評価される。今後はM&Aや人材採用・育成を強化し、特に首都圏や関西圏での展開を加速させ、設備工事の需要を背景に業績向上の道筋をさらに固める計画である。
● 2025年3月期連結業績予想の概要
四電工<1939>は2025年3月期連結業績予想を2024年10月31日付で上方修正して、売上高が前期比14.0%増の105,000百万円、営業利益が同8.6%増の7,000百万円、経常利益が同7.0%増の7,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.6%増の4,600百万円とした。期初予想(2024年4月26日付公表値、売上高100,000百万円、営業利益6,000百万円、経常利益6,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益4,000百万円)に対して、上期の堅調な工事進捗などを勘案して売上高を5,000百万円、営業利益を1,000百万円、経常利益を1,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を600百万円それぞれ上方修正した。各工事とも順調に伸長して期初の減益予想から一転して増益となる見込みだ。
修正予想に対する上期の進捗率は売上高が47.3%、営業利益が64.9%、経常利益が63.6%、親会社株主に帰属する当期純利益が59.7%である。単純計算すると下期は上期に対して減益の形となる。上期は電気・計装工事の大型案件が寄与したのに対し、下期は資機材価格上昇や人手不足の影響など民間建築分野を中心とする事業環境の不透明感を考慮しているためと見られる。一方で、資機材価格上昇分の受注価格への転嫁が進んでいること、原価管理の一段の徹底が期待されること、採算性の高い案件を受注する選別受注を行っていることなどを勘案すれば、弊社では通期予想には再上振れ余地があるものと考えている。
■成長戦略
「中期経営指針2025」は2025年3月期に前倒しで超過達成する見込み
1. 「中期経営指針2025」
同社は2021年7月に「中期経営指針2025」(2022年3月期~2026年3月期)を策定し、数値目標として最終年度2026年3月期に売上高1,000億円、営業利益60億円、ROE8.0%を掲げた。基本方針として、売上面では営業強化や専門技術者の質・量の拡充を図り、設備工事企業に対するM&Aも積極活用する。利益面では売上拡大に加え、原価管理の徹底により収益性を高める。目標売上高1,000億円の内訳は、事業分野別で配電工事300億円、送電・土木工事50億円、電気・計装工事290億円、空調・管工事220億円、情報通信工事90億円、その他50億円、地域別で四国760億円、首都圏120億円、関西圏120億円としている。またM&A投資、ESG関連投資、研究開発・デジタル化投資として合計100億円の成長投資枠を設定している。要員計画は2025年4月時点の連結ベース従業員数を2,800人程度(うち単体ベースで2,320人)としており、定期採用(単体ベース)では年間100人強の採用を継続する方針だ。
取り組むべき重点課題は、「総合設備企業としての多面的な収益力の強化」「広域的な事業展開の拡充」「ライフラインの信頼性確保のための事業基盤の維持」「四電工グループとしての総合力の発揮」「環境・社会の持続性確保に向けたコミットメント」の5点としている。
具体的な重点戦略については、「総合設備企業としての多面的な収益力の強化」では、施工対象とする業態や施設用途の多様化・拡大、設備一式施工の機会拡充などを推進する。「広域的な事業展開の拡充」では、四国域内において市場シェアアップや利益率向上により売上・利益を最大化しつつ、首都圏・関西圏を中心とする四国域外での収益力を強化して総合設備企業としての収益基盤を整備する。「ライフラインの信頼性確保のための事業基盤の維持」では、協力企業を含めた施工体制・技術力の維持とともに、施工効率のさらなる向上に取り組み、事業の収益性を確保する。「四電工グループとしての総合力の発揮」では、特に首都圏・関西圏において現地の設備工事企業と新たな資本・事業提携関係を構築し、受注・施工面での協業やシナジー創出を推進する。これにより、パートナー企業やその協力企業を含めたグループとしての施工体制を拡充し、連結ベースでの収益力を高める。「環境・社会の持続性確保に向けたコミットメント」では、環境・社会の持続性確保に向け、雇用とダイバーシティの確保、従業員エンゲージメントの向上、省エネ技術の活用や再生可能エネルギーの開発等による環境負荷軽減、地域社会との共存・支援活動など多面的な取り組みを推進する。
「中期経営指針2025」の進捗状況は、営業利益が2024年3月期に6,444百万円となり、最終年度2026年3月期目標の60億円を前倒し達成した。また2025年3月期の連結業績予想を売上高105,000百万円、営業利益7,000百万円としており、最終年度目標値を売上高・営業利益とも前倒しで超過達成する見込みだ。これは、設備工事の比率が高い工場、物流倉庫、データセンターなどを中心に需要が高水準であり、受注価格上昇や受注採算性改善の進展に加え、原価管理部門が資材調達も担当するなどコストダウンに向けた各種取り組みの成果である。要員計画については、2024年4月時点の連結ベース従業員数が2,715人(うち単体ベースで2,226人)となっており、目標としている2025年4月時点の連結ベース従業員数をおおむね達成する見込みである。
なお2025年3月期中間期の地域別売上高(単体ベース)は、四国が358億円(売上構成比82%)、首都圏が56億円(同13%)、関西圏が22億円(同6%)となった。各地域とも大幅増収であるものの、売上構成比で見ると首都圏・関西圏を中心とする広域的な事業展開についてはやや進捗が遅れているもようだ。これは大型再開発案件(香川県)を受注するなど四国域内での受注が想定以上であることなどを考慮して、当面の四国域外への展開を抑えていることが主因である。今後は人材の再配置や現地採用の強化、M&Aなどによって徐々に施工力を高め、首都圏・関西圏への展開を強化する方針である。全体として「中期経営指針2025」の進捗状況は順調と弊社では考えている。
2. 弊社の視点
同社は電気設備工事から空調・給排水設備工事までワンストップで提供できる技術力や高品質の施工力を強みとしており、一般工事の受注拡大に向けた運転資金を安定収入源である送配電設備工事から得られるキャッシュ・フローによって安定的に確保できる強みも備えている。「中期経営指針2025」で掲げた2026年3月期の業績目標値を2025年3月期に前倒しで超過達成見込みとなったことは、これまで着実に推進してきた一般工事受注拡大や工事採算性向上への取り組みの成果である。また配当性向目安の引き上げなど株主還元を強化する姿勢を強く打ち出している点も弊社では高く評価している。今後は人材採用・育成やM&Aによる施工能力強化、首都圏・関西圏など四国域外への展開加速、資本収益性の一段の向上が課題となるが、受注環境は良好であり、次期中期経営計画においてはこれらの課題に対する積極的な取り組みが打ち出されることが期待される。次の成長ステージに向けた戦略に注目したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<HN>
27歳人気YouTuberいけちゃん謝罪、箕輪厚介氏との一部不倫報道に「未熟な行動により」
【阪神】近本光司が左前適時打「なんとかしようと思っていた」打率リーグ3位浮上、2位は中野
【阪神】湯浅京己「絶対ランナー返さない」高橋遥人の今季初勝利へワンポイント起用に応える
熱帯低気圧が発達し台風8号が復活
ドジャースがツインズのベーダーの獲得に興味「コンフォートの成績が…」複数メディアが報じる
【阪神】大山悠輔「1点でも多く」相手にとどめを刺すダメ押し打で3試合連続打点
「鳥人間」初MCの佐々木希「涙も流しすぎました」バードマンの熱戦を見守る
福岡・大牟田の化学工場から漏れたのは「塩素系のガス」
【高校野球】八王子学園八王子・島田悠之介「全力は出し切れた」亡き祖母へ捧ぐ夏終わる/西東京
井戸田潤と蜂谷晏海、第2子妊娠報告
女性の心肺蘇生した男性教授に「胸触った」と非難の声 車いすアイドル憂う「日本以外でも…」
ユーチューバーもこう氏、元彼女・成海瑠奈について赤裸々告白
ミスFLASHグランプリ、大胆なビキニ姿に「はみ出しそう」フォロワーもん絶
太川陽介、妻・藤吉久美子の衝撃行動に「動機はいいのよ」評価も「その後が伴わない」
37歳元アイドル、10年ぶりのグラビアに挑戦 ブラひもチラ見せオフショット「凄まじい色気」
ゆうちゃみ激変、清楚ギャル姿公開「言葉失う美しさ」「二刀流」「佐々木希と見間違えた」
明石家さんま「高いと思い込んで生きてほしかった」 61歳俳優に贈った扇子がお宝鑑定
大谷翔平、異例の敬遠策からサヨナラのホームへ滑り込む 9回2死一塁からまさかの申告敬遠
GACKT、大物俳優が「読めよ!」と“異常な圧”で著書送ってきたことを実名告白
手塚理美、自宅で「全裸男と遭遇。怖かった」通報も警察の対応に疑問「日本の治安は何処へ」
平子理沙、すっぴん自撮りに疑問の声が続出「加工フィルター使ってる」
二階堂ふみが結婚!?お相手が衝撃的過ぎてネット民「マジか・・・」
再婚した旦那に不倫されてしまった飯島直子(51)衝撃的過ぎる黒歴史が発覚する事態に
ガーシー、みちょぱ反論に対抗で大倉士門の再暴露を投下「士門クズ過ぎる」
【ネタバレ?】史実で見るキングダムの今後の展開まとめ〜中華統一までの全体像
ゲーミングPCを買う場所は店舗購入とネット通販どっちがおすすめ?
ユーチューバーもこう氏、元彼女・成海瑠奈について赤裸々告白
遠野なぎこさん死去 朝ドラ「すずらん」ヒロイン、バラエティーでも活躍 最近は摂食障害など告白
女性の心肺蘇生した男性教授に「胸触った」と非難の声 車いすアイドル憂う「日本以外でも…」
【おすすめアニメ50選】完結済み!定番から最新作まで!

四電工 Research Memo(1):2025年3月期中間期は大幅増収増益となり、中間期として過去最高業績を達成
四電工---25年3月期は2ケタ増収増益、「中期経営指針2025」の数値目標を1年前倒しで達成、受注高も高水準を確保
四電工 Research Memo(1):「中期経営指針2025」の最終年度業績目標を2025年3月期に前倒し達成
四電工---2Qも2ケタ増収増益、通期連結業績予想の上方修正に加えて、年間配当金の増配を発表
四電工 Research Memo(6):2026年3月期は大型案件の反動等を考慮して減収減益予想だが受注は堅調
四電工 Research Memo(4):2025年3月期中間期は工事が順調に進捗したほか、工事採算性も向上
三機工業---2025年3月期通期連結(個別)業績予想を修正
四電工---業績予想および期末配当予想の修正(増配)
四電工--- 2025年3月期の業績予想の上方修正
三機工業 Research Memo(1):2025年3月期第2四半期の営業利益は前年同期比362.5%増