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キットアライブ Research Memo(1):2024年12月期は8期連続の増収を見込む


キットアライブは札幌を拠点に、CRM大手のSalesforceのシステム導入および開発支援を行う企業です。2023年12月期は売上高816百万円で前年比15.6%増。過去最高益を達成しましたが、売上進捗率はITエンジニアの採用競争の影響で90.1%に留まりました。2024年12月期は売上高910百万円で11.6%増を見込むものの、営業利益は人材育成と採用施策強化により減少する予測です。同社は顧客関係を強化し、顧客のビジネスの成功に寄与することで持続的な成長基盤を築くことを目指しています。

*14:01JST キットアライブ Research Memo(1):2024年12月期は8期連続の増収を見込む ■要約

キットアライブ<5039>は、札幌を拠点に、顧客関係管理(CRM)分野で世界最大手の米国企業Salesforce, Inc.が提供するCRMクラウドサービス「Salesforce」の「システム導入支援」及び「システム製品開発支援」の2軸で事業を展開している。システム開発の全工程をワンストップで顧客に提供し、「Salesforce」の新規開発、機能追加、仕様変更などの継続的な支援を行う。近年DX推進により大きく成長している国内のクラウドサービス市場に乗じて、全国の中小企業へリモートワークでの営業を拡大している。同社は、創立以来、北海道内外で累積取引社数を堅調に増やしている。2023年12月期は各段階利益で過去最高益を達成し、2024年12月期は創立以来8期連続増収を見込んでいる。

1. 2023年12月期の業績概要
2023年12月期は、売上高が前期比15.6%増の816百万円、営業利益が同7.5%増の197百万円、経常利益が同14.0%増の202百万円、当期純利益が同15.2%増の147百万円となった。ITエンジニア採用環境の激化により売上高の予実進捗率は90.1%にとどまったものの、営業利益以下の各段階利益は、過去最高益を記録した。日本のパブリッククラウド市場の成長に伴い、サービス需要が増加し、全国的に取引実績が拡大している。札幌を拠点にSalesforce導入支援や製品開発支援を展開し、2023年12月末までに18都道府県で顧客を獲得した。

2. 2024年12月期の業績見通し
2024年12月期は、売上高が前期比11.6%増の910百万円、営業利益が同38.1%減の121百万円、経常利益が同35.3%減の130百万円、当期純利益は同38.0%減の91百万円を見込んでいる。売上高は過去最高を見込むが、利益は減少の見通しだ。クラウドサービス市場の成長とDX加速に対応するため、人材育成と採用施策を強化している。特に、顧客とのコミュニケーションを増やすことで、顧客のビジネス理解を深め、持続的なサービス提供の実現を目指す。これにより、顧客のビジネス成功に貢献し、長期的な成長基盤を構築する。

■Key Points
・札幌を拠点として全国にクラウド型CRMの導入支援を行い、順調に成長
・2023年12月期の業績は、売上高の予実進捗率は90.1%にとどまるも、各段階利益は過去最高益を達成
・2024年12月期の業績は8期連続増収を予定

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)

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