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ビーグリー:電子コミック配信サービス「まんが王国」が主力、独自コンテンツも制作


*11:38JST ビーグリー:電子コミック配信サービス「まんが王国」が主力、独自コンテンツも制作 ビーグリー<3981>は、電子コミック配信サービス「まんが王国」が主力で、累計会員数は800万人超、単行本換算で累計DL数は21億冊を超える。小説投稿サービス「ノベルバ」等も展開している。

同社の事業は、お得感 No.1 のコミック配信サービス「まんが王国」の運営を行うプラットフォームセグメント(24年12月期上期売上高に対して64.2%)と、株式会社ぶんか社が中核会社となって総合出版社事業を展開するコンテンツセグメント(同35.8%)の2つで構成されている。「まんが王国」では、ライセンサーからの直接の利用許諾獲得を中心にコンテンツの電子配信を行っている。また、ライセンサーとの繋がりを活かした「まんが王国」独自の連載作品の制作にも注力している。20-40代の女性から支持されており、有名タイトルだけではなく、知る人ぞ知る良作やオリジナルコンテンツに出逢い、ファンになるユーザーが多いという。コンテンツセグメントのぶんか社は、長年、女性向け漫画ジャンルを得意としてきた中で、近年は異世界ファンタジーや男性向け作品ジャンルにおける作品拡大にも注力しており、デジタル出版を推進してネットユーザーのトレンドに沿った作品創作に強みを持つ。その多様な作品群から、度々ドラマ化がされる等メディアミックスも推進をしている。

24年12月期上期累計の売上高は9,467百万円(前年同期比0.4%増)、営業利益は872百万円(同19.0%増)で着地した。売上高はプラットフォームセグメントが減収、コンテンツセグメントが増収となったことから連結で前期並みとなり、営業利益は両セグメントともに増益となった。プラットフォームセグメントでは、課金意欲の高いユーザー向けの施策が奏功した一方で、MAUの減少傾向が続いた。一方、デジタル作品の発刊点数が堅調に推移してデジタル売上高が増加、紙出版売上高は配本部数のコントロールを実施したことでコンテンツセグメントは堅調に推移している。通期業績予想は、売上高で20,118百万円(前期比5.4%増)、営業利益は1,846百万円(同23.4%増)を見込む。

2023年度の電子書籍市場規模は6,449億円と推計されており、2022年度の6,026億円から423億円(前年比7.0%)増加した。2028年度には8,000億円市場に成長することが予測されており、その中でもコミック市場は全体の8割強を占めている。コミック市場における電子コミックの割合は7割以上を占めており、市場規模の拡大は同社にとっての追い風となろう。競合が多い市場ではあるが、今期は北米向けコミック配信サービス「yomoyo」で配信作品の許諾獲得を推進し、作品増加のタイミングで広告運用を開始する予定。ノベルバ原作や名作リメイクプロジェクト等によるオリジナルコンテンツの強化も行い、中長期的にヒット作の創出に取り組んでいく。また、M&Aによる非連続的な成長も検討しているほか、配当性向10%で配当も実施して株主還元を意識している。まずは「まんが王国」のMAUの回復が進み、業績の底堅い成長が続くか注目しておきたい。


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