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ネクスグループ---23年11月期は減収なるも、今後は早期の黒字化とIoT関連事業の収益や新事業の拡大に注力


*16:26JST ネクスグループ---23年11月期は減収なるも、今後は早期の黒字化とIoT関連事業の収益や新事業の拡大に注力 ネクスグループ<6634>は18日、2023年11月期連結決算を発表した。売上高が前期比70.9%減の8.02億円、営業損失が2.11億円(前期は4.27億円の利益)、経常損失が1.50億円(同5.29億円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失が6.57億円(同8.06億円の利益)となった。

メタバース・デジタルコンテンツ事業の売上高は前年同期比57.8%増の1.48億円、営業損失は0.01億円(前年同期は0.13億円の損失)となった。ワイルドマンでは、メタバースユーザー向けワイヤレス・モーション・トラッキング装置の開発案件と、VRゲームの自社コンテンツの開発が進捗している。実業之日本デジタルは、電子書店及び電子取次が主な取引先となる。電子書籍市場は堅調であり、同社のロングセラー作品である「静かなるドン」(新田たつお作画)をはじめとする漫画の優良コンテンツが売上を牽引している。営業損益は、マイナスとなっているが、進行年度は想定通り成長しており、今後も各取り組みを遂行していくことで、早期の黒字化を目指すとしている。

IoT関連事業の売上高は同15.6%減の5.49億円、営業利益は同37.8%減の0.31億円となった。ネクスは、培ってきたIoT技術をベースに「IoT×ブロックチェーン技術」、「IoT×AI技術」など、「IoT×新技術」を活用した新たなサービスの提供を目指している。リアルタイム画像認識技術と、マルチキャリア対応の高速モバイル通信技術を搭載したNCXX AI BOX「AIX-01NX」は、AIプラットフォームのエッジ端末認定やAI開発ベンダーとのAIソフトウェア搭載検証、各通信事業者の動作確認済端末認定を進めている。AI活用の一つとして流体解析ソリューションの分野において、水処理場や排水ピットなどでの油面検知や濁度検知、異物検知などのエッジAIコンピュータと流体解析AIをパッケージにした「流体解析AIパッケージ」をAnyTechと共同で開発し販売を開始した。データ通信端末については、第5世代移動通信システムである5Gに対応し、Wi-Fi、Ethernetを搭載したバッテリーレスのルーター・モデムとなる、5Gデータ端末「UNX-05G」を開発し販売を開始した。テレマティクスについては、クラウド型車両管理・動態管理システムにおいて、OBD II型データ収集ユニット「GX700NC」が市場を確保しており、排気ガス測定・管理や今後増加するEV車の充電・電費・残量管理などのSDGsへの取り組みなどにも活用の範囲が広がることが期待されている。農業ICT事業(NCXX FARM)において、6次産業化事業では、GOLDEN BERRY(食用ほおずき)の生産、販売を行っている。フランチャイズ事業では、自社試験圃場での栽培実績をもとに、自社独自の特許農法(多段式ポット)とICTシステムの提供に加えて、顧客の要望に沿った多種多様な農法・システム・農業関連製品の提供を行う農業総合コンサルティングサービスを展開している。

暗号資産・ブロックチェーン事業の売上高は同92.4%減の0.60億円、営業利益は同96.5%減の0.27億円となった。暗号資産「ネクスコイン(以下NCXC)」を利用したサービスの向上、NCXCの流通促進、NCXC保有者の拡大を通じたNCXC経済圏の拡大を目指し、NCXCの価値向上に向けた取り組みを行っている。NCXC GameFiプラットフォームの開発を行い、ゲーム会社とのアライアンスにより、世の中で既に実績を上げている他社ゲームタイトルを中心に、これらを簡単にPlay to Earnのゲームに転換することのできるプラットフォームサービスの提供を目指している。当期は暗号資産の一部売却を行ったことで、営業利益を計上している。

2024年11月期通期の連結業績予想については、売上高は前年同期比89.3%増の15.17億円、営業利益は1.59億円、経常利益は1.69億円、親会社株主に帰属する当期純利益は1.53億円を見込んでいる。

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