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窪田製薬HD Research Memo(9):当面の事業活動資金は確保するも、開発ステージ続くため資金調達は必要に


*16:19JST 窪田製薬HD Research Memo(9):当面の事業活動資金は確保するも、開発ステージ続くため資金調達は必要に ■業績と財務状況

2. 財務状況
窪田製薬ホールディングス<4596>の2023年12月期第2四半期末の資産合計は前期末比643百万円減少の3,775百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産は、事業活動資金の支出に伴い、現金及び現金同等物が同634百万円減少の3,414百万円となった。また、非流動資産では有形固定資産が12百万円増加した一方で、その他の非流動資産が16百万円減少した。

負債合計は前期末比58百万円減少の411百万円となった。リース負債が長短合わせて14百万円増加した一方で、未払債務が54百万円、未払報酬が21百万円それぞれ減少した。また、資本合計は同585百万円減少の3,363百万円となった。新株予約権の行使等に伴う株式発行により、資本金及び資本剰余金が合わせて135百万円増加した一方で、親会社の所有者に帰属する四半期損失744百万円の計上により繰越損失が拡大した。

2023年12月期第2四半期末の手元資金は3,414百万円と減少傾向が続いているが、約2年分の事業活動資金は確保した状態にある。現在、第28回新株予約権の行使による資金調達を実施中で、2023年8月は24百万円を調達し、未行使の本新株予約権数は53,666個(株式数で536.66万株相当)となった。下限行使価額は81円となっており、仮に今後すべて下限行使価額で行使されたとしても430百万円程度の調達が可能となる。ただ「Kubota Glass」が収益化するまでには、営業・マーケティング費用やエビデンスを積み上げていくための臨床試験費用、次世代機の開発費用などが必要となるほか、そのほかのパイプラインに係る開発費用が発生する可能性もある。このため、しばらくは手元資金の状況を見極めながら資金調達を続けていく必要があり、こうしたなかで企業価値を高めていくためには、「Kubota Glass」の販売拡大と「PBOS」及びエミクススタトの共同開発契約締結の実現が重要な鍵を握るものと弊社では見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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