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ウェーブロックHD Research Memo(3):マテリアルソリューションとアドバンストテクノロジーを展開(1)


*12:03JST ウェーブロックHD Research Memo(3):マテリアルソリューションとアドバンストテクノロジーを展開(1) ■会社概要

2. 事業内容
ウェーブロックホールディングス<7940>は複数の素材(樹脂、繊維、紙、金属等)と各種加工技術(接着、溶着、ラミネート、表面加工、印刷、エンボス加工、編織、蒸着、発泡等)を「組み合わせる」ことで生み出される様々な付加価値製品(農業用及び建設・工事用シート、防虫網、食品トレー容器用シート、金属調加飾フィルム等)の製造・販売を各グループ会社で展開している。

事業セグメントとしては、インテリア事業を譲渡したため、2022年3月期よりマテリアルソリューション事業及びアドバンストテクノロジー事業の2つの事業セグメントで構成している。2023年3月期の構成比を見ると、売上高はマテリアルソリューション事業が79.9%と大半を占める一方、営業利益ではマテリアルソリューション事業が63.0%、アドバンステクノロジー事業が37.0%と拮抗しつつある。

(1) マテリアルソリューション事業
マテリアルソリューション事業では、独自技術による高品質な各種合成樹脂製品(シート、フィルム、メッシュ、ネット等)を建設資材、住宅資材、産業資材、農業資材、日用雑貨、食品包材等の幅広い分野に向けて販売している。このため、業界別・製品群別にビルディングソリューション、インダストリアルソリューション、パッケージングソリューション、リビングソリューション、アグリソリューションの5つのソリューションに営業組織を分け、市場の変化に対応した最適なソリューションを提供している。同事業を担うイノベックスの主力生産拠点は古河工場(茨城県)、編織製品については静岡県にあるダイオ袋井工場やダイオ掛川工場、中国で加工生産しており、一部製品については外部生産委託を行っているほか、タイの子会社を通じた仕入販売なども行っている。

また、2022年4月にイノベックスが子会社化したエイゼンコーポレーションは、主に土木工事、水道施設工事、舗装工事などを行う建設工事会社で、年間売上高は10億円前後の規模となっている。エイゼンコーポレーションを元請会社として、地中熱ビジネスの設計から施工までを手掛けるシステムインテグレータとして事業拡大を目指す。

a) ビルディングソリューション
主な製品として、工事用シート・メッシュといった仮設建設資材や、土木・林業資材として利用される植生網、防草フェンス、また、間仕切用資材となるカーテン・シートシャッター等を提供している。主な販売先は、仮設リース会社や代理店、商社となる。

b) インダストリアルソリューション
主な製品として、建物内で火災が発生した際に煙の拡散を防ぐ不燃シートである防煙垂壁や、レインウェア等の原材料として衣料用に特殊配合したシート等を提供している。主な販売先は代理店や商社、加工メーカー等となる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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