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精工技研 Research Memo(5):売上高は過去最高を達成も、利益は資源価格・物流コスト上昇により減益(2)


*12:25JST 精工技研 Research Memo(5):売上高は過去最高を達成も、利益は資源価格・物流コスト上昇により減益(2) ■業績動向

3. 財務状況
精工技研<6834>の2023年3月期末の資産合計は前期末比1,003百万円増加の31,342百万円となった。流動資産は、現金及び預金が1,058百万円増加したため同1,123百万円増加の21,758百万円となった。固定資産は、有形固定資産が201百万円増加、無形固定資産が382百万円減少したことにより、同119百万円減少の9,584百万円となった。

負債合計は、前期末比22百万円増加の4,867百万円となった。流動負債は、同55百万円減少の3,311百万円で、固定負債は、同78百万円増加の1,555百万円となった。純資産合計は同981百万円増加の26,475百万円となった。

2023年3月期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは2,299百万円の収入で、主な資金増加の要因は税金等調整前当期純利益が1,516百万円、減価償却費が938百万円などである。資金減少の要因は、法人税等の支払額443百万円、棚卸資産の増加額613百万円などがある。投資活動によるキャッシュ・フローは、950百万円の支出で、資金減少の主因は、有形固定資産の取得による支出945百万円などである。財務活動によるキャッシュ・フローは513百万円の支出で、資金減少の主因は、配当金の支払額460百万円等である。その結果、現金及び現金同等物の期末残高は、前期末より995百万円増加の5,193百万円となった。

2023年3月期の1株当たりの当期純利益(EPS)は118.64円、自己資本当期純利益率(ROE)は4.2%、総資産経常利益率(ROA)は5.2%となった。同社は先端技術を扱う製造業であるため、資本投下が大きく設備投資や材料の在庫などの総資産が多い。このため、ROEやROAの比率が低い傾向となる。2023年3月期は、コロナ禍、米中貿易摩擦、原材料の高騰などが影響し収益面を圧迫したため、3指標ともに前期よりも下回った。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)

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