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酒井重 Research Memo(5):財務基盤は安定、手元の現金及び預金は9,385百万円と豊富


■業績動向

3. 財務状況
酒井重工業<6358>の2023年3月期第2四半期末の財務状況について、流動資産は前期末比3,022百万円増の28,098百万円となったが、主に現金及び預金の増加1,391百万円、受取手形及び売掛金(電子記録債権を含む)の増加835百万円、棚卸資産の増加853百万円などによる。固定資産は同331百万円増の13,114百万円となったが、主に有形固定資産の増加491百万円、無形固定資産の減少90百万円、投資その他の資産の減少70百万円などによる。この結果、資産合計は同3,353百万円増の41,212百万円となった。なお、2023年3月期第2四半期末の現金及び預金は9,385百万円と高水準だ。

一方で、負債合計は前期末比1,753百万円増の16,450百万円となったが、主に流動負債のうち買掛債務(支払手形及び買掛金、電子記録債務)の増加1,083百万円、短期借入金の増加370百万円、固定負債の減少69百万円などによる。純資産合計は同1,600百万円増の24,762百万円となったが、主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等による利益剰余金の増加387百万円、為替換算調整勘定の増加1,217百万円、その他有価証券評価差額金の減少89百万円などによる。この結果、2023年3月期第2四半期末の自己資本比率は59.9%(前期末は61.1%)となった。

同社では、バランスシートのスリム化に注力しているが、その成果として2023年3月期第2四半期末の正味運転資本(売上債権+棚卸資産-仕入債務)は前年同期末比21.1%増(同1,808百万円増)の10,384百万円となった。主に売上債権の増加(同1,667百万円増)、棚卸資産の増加(同1,329百万円増)、仕入債務の減少(同1,188百万円減)によるが、販売(売上高)が堅調に推移したことから、売上高/棚卸資産回転数は、前年同期比0.10回減の年間3.54回に減少した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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