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壽屋 Research Memo(6):2023年6月期は不透明感を考慮して減益予想も上振れの可能性


■今後の見通し

壽屋<7809>の2023年6月期の業績(非連結)予想は、売上高が前期比11.9%増の16,000百万円、営業利益が同23.0%減の1,800百万円、経常利益が同24.5%減の1,760百万円、当期純利益が同24.6%減の1,222百万円としている。売上面では主力製品が国内を中心に好調に推移し、全体として2ケタ増収を見込む。コスト面では中国委託工場における人件費や原材料費などの製造コストの増加、為替の円安進行による中国委託工場からの仕入コスト増加、将来の成長に向けた人材投資の充実、認知度向上に向けたリアルイベント拡大による広告宣伝費の増加などを想定して、各利益は減益見込みとしている。

同社は2022年6月期に大幅伸長した北米について、物流混乱の影響が継続していることなども考慮して売上高を横ばいの見込みとするなど、全体として景気・為替・コスト面の不透明感などを考慮して減益予想の形としている。ただし会社予想は保守的な印象であると弊社は見ている。日本市場ではコロナ禍に伴う入国制限の緩和(1日当たり入国者数上限の撤廃や個人旅行客の解禁など)によってインバウンド需要の緩やかな回復、米国市場では物流混乱の解消、中国市場ではロックダウン解除による消費行動や営業活動が正常化といったことが予想される。また同社においては、1アイテム当たりの生産・販売数量の増加によって収益性向上の進展、2023年6月期に予定している新製品投入やリアルイベント拡大の効果などを勘案すれば、弊社では会社予想は上振れの可能性が高いと考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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