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シンバイオ製薬---2Q売上高48.73億円、RTD製剤およびRI投与への切り替えは順調に進捗


シンバイオ製薬<4582>は4日、2022年12月期第2四半期(22年1月-6月)連結決算を発表した。売上高が48.73億円、営業利益が13.72億円、経常利益が14.47億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が11.08億円となった。2022年12月期第1四半期より四半期連結財務諸表を作成しているため、対前年同四半期増減率は記載していない。

同社は、2020年12月に自社によるトレアキシン(R)(一般名:ベンダムスチン塩酸塩またはベンダムスチン塩酸塩水和物)販売を開始し、2021年度の最重要課題である収益化を達成した。地域のニーズに合致したきめ細かい提案を企画し、より高い生産性をもつ営業組織体制を確立するため、医薬情報担当者を全国に配置し、更には「ヘマトロジー・エキスパート」を地域毎に配置している。また、全国流通体制を確立するためスズケン<9987>及び東邦薬品との間で両者を総代理店とする医薬品売買に関する取引基本契約を締結、全国流通体制を構築している。物流については、エス・ディ・コラボとの取引を行っており、東日本地域と西日本地域の2拠点に物流センターを設置している。当第2四半期累計期間においては、2021年1月に販売を開始したトレアキシン(R)点滴静注液100mg/4mL[RTD(Ready-To-Dilute)製剤]の投与時間を10分間に短縮を可能とする迅速静注投与[RI(Rapid Infusion)投与]について、2022年2月に一変承認を取得した。RTD製剤は、従来の凍結乾燥製剤(FD製剤)に比べて手動による煩雑な溶解作業に要する時間を短縮することができ、更に、RI投与により投与時間が大幅に短縮されるため、患者及び医療従事者の負担を大幅に低減が可能となった。またこれに伴い輸液量も少なくなることから塩分量が軽減でき、高齢の患者などに使いやすくなる。FD製剤からRTD製剤への切り替えは、6月末時点ではほぼ納入が完了した。また、RI投与については、2022年6月末時点で90%を超す医療施設において切り替えの意向を確認しており、予定通りに進んでいる。なお、品質保証面では、トレアキシン(R)RTD製剤の安定した供給体制を確立している。

営業活動については、新型コロナウイルス感染症による治療の遅延、それに伴う医療施設の訪問規制が継続し、営業活動の制約となったこと等の要因はあるものの、2021年3月に承認となったベンダムスチンとリツキシマブの併用療法(以下「BR療法」)及びベンダムスチンとリツキシマブ、ポラツズマブ ベドチン(遺伝子組換え)との併用療法(以下「Pola-BR療法」)の再発又は難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(以下「r/r DLBCL」)の適応追加、並びに2021年5月の中外製薬<4519>によるポラツズマブベドチン(遺伝子組換え)の薬価収載によるr/r DLBCLの売上の増加が寄与し、売上高は増収となった。販売費及び一般管理費は、研究開発費として10.09億円(前年同期比10.7%増)計上し、その他の販売費及び一般管理費との合計では26.37億円(同6.8%増)となったが、各損益は黒字に転換した。

2022年12月期通期については、同日、連結業績予想の修正を発表した。売上高が100.03億円(前回予想比9.0%減)、営業利益が17.70億円、経常利益が17.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が14.80億円としている。


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