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サイオス Research Memo(5):2024年12月期にEBITDAで850百万円、ROIC21.5%を目指す


■今後の見通し

3. 中期経営計画
企業のDX投資が継続しクラウドサービス市場の拡大が続くなか、サイオス<3744>はSaaS事業における既存製品・サービスの強化に加えて新製品・サービスを投入・育成していくことで持続的な成長を目指していく戦略だ。中期経営計画における経営指標の目標値は、2024年12月期にEBITDAで850百万円(2021年12月期は448百万円)、ROICで21.5%(同10.0%)と、2021年12月期の実績からそれぞれ約2倍増の過去最高水準を目指す。既述のとおり、2022年12月期は先行投資の実行により一旦減益となるものの、2023年12月期以降は利益成長ステージに移行する計画となっている。

EBITDA及びROICの向上施策としては、事業基盤の強化(顧客満足度の向上、既存製品・サービスの強化、新製品・サービスの投入、M&A、ステークホルダーとの良好な関係構築)と財務基盤の強化(売上・売上総利益の伸長、販管費の最適化、有利子負債の圧縮)に引き続き取り組んでいく。これらの取り組みによって創出されたキャッシュ・フローを、株主やステークホルダーへ還元するだけでなく、将来の成長に向けた人材投資や研究開発投資、イノベーションを生み出す企業カルチャーへの投資に振り向けることで、「世界中の人々のために、不可能を可能に。」とする経営ミッションの実現を目指す。

今後の成長をけん引するSaaS事業のうち、現在の主力サービスである「Gluegentシリーズ」のARR※推移を見ると、2021年12月は577百万円と直近4年間の年平均成長率で16.5%と順調に拡大している。今後SaaS事業全体ではMed TechやHR Tech領域における新製品・サービスの投入により、さらなる成長を目指していく。HR Tech領域では、オフィスのフリーアドレスに対応した座席管理システム「YourDesk(ユアデスク)」や、社員・組織のモチベーションを可視化し、生産性向上に役立てる「Willysm(ウィリズム)」を提供している。HR Tech領域は競合企業が多いため、いかに魅力的なサービスを提供できるかがカギを握ることになる。

※ARR(Annual Recurring Revenue)=月末におけるMRR(サブスクリプション契約等に基づき毎月継続的に得られる収益の月間合計)×12ヶ月

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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