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泉州電業 Research Memo(4):2022年10月期は1.2%営業増益予想、銅価格は現水準を予想


■今後の見通し

1. 2022年10月期の連結業績見通し
泉州電業<9824>の2022年10月期通期の連結業績※は、売上高97,000百万円(前期比4.9%増)、営業利益4,800百万円(同1.2%増)、経常利益5,100百万円(同1.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,600百万円(同0.5%増)と予想されている。平均銅価格は、1,050千円/t(前期比3.8%増)と見ている。

※2022年10月期から「収益認識に関する会計基準」を適用。前期数値は未適用のため前期比増減は参考値。


半導体製造装置向け、自動車や工作機械向けなどの需要は堅調に推移すると予想されるが、前期(2021年10月期)の業績が高水準であったことから、慎重な予想となっている。そのため、この予想はボトムラインと思われ、達成される可能性は高いだろう。今後の各需要先の動向によっては上方修正の可能性もあるだろう。

設備投資額は1,112百万円、減価償却費は551百万円が見込まれている。主な投資は、名古屋支店物流センター用地取得やシステム開発・強化などが計画されている。

なお東京証券取引所の新市場区分に対しては、同社は「プライム市場」を選択することを取締役会で決議し、今後は申請を含めて必要な手続きを進める。


全商品で増収予想だが上振れの可能性も
2. 商品別の売上高見通し(単体ベース)
同社では商品別の売上高(単体ベース)を以下のように予想している。

(1) 機器用・通信用電線
売上高は前期比3.6%増の30,400百万円と予想されている。半導体製造装置関連は引き続き好調だが、工作機械関連では今までの中国に加えて欧米でも動きが出てきたとのことで、さらなる増収の可能性もありそうだ。

(2) 電力用ケーブル
売上高は前期比4.9%増の32,500百万円が予想されている。ビル建設工事にも動きが出ていることから、銅価格の上昇+αの増収を予想している。

(3) 汎用被覆線
売上高は前期比1.4%増の9,000百万円が見込まれている。需要そのものは弱含みとなる見込みで、銅価格の上昇により増収を予想している。

(4) その他電線
銅価格は上昇する見込みであるが、需要増はあまり期待せずに、売上高は前期比1.1%増の4,600百万円と予想されている。

(5) 非電線
加工品及びソーラー関連の需要は引き続き堅調に推移すると予想されることから、売上高は前期比2.8%増の13,500百万円を見込んでいる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)


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