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チノー---2Qは増収・大幅な営業増益、通期業績予想の上方修正及び株主優待制度導入を発表


チノー<6850>は10日、2022年3月期第2四半期(21年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比4.3%増の97.11億円、営業利益が同290.3%増の3.87億円、経常利益が同224.9%増の5.22億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同53.4%減の2.49億円となった。

計測制御機器の売上高は前年同期比15.8%増の37.25億円、セグメント利益は同10.0%増の4.11億円となった。前年度は、新型コロナウイルス感染症の広がりにより顧客の生産活動の停滞、設備投資の先送りの影響を大きく受けたが、当第2四半期連結累計期間は、記録計を中心に海外向け、特に中国を中心としたアジア地域において需要が伸長し、また、調節計とサイリスタレギュレータは、大口顧客の需要の回復が見られた。その他にも、HACCPに沿った食品衛生管理の運用を支援する温湿度計やロガーの製品ラインアップの拡充を進め、受注活動を展開している。

計装システムの売上高は前年同期比5.0%減の24.99億円、セグメント利益は同481.3%増の1.49億円となった。前年度後半から需要が回復した電子部品関連の製造装置向けの売上が引き続き順調に推移している。また脱炭素関連として、自動車関連向けの燃料電池評価試験装置や、水素のエネルギー利用の研究・開発用途の水電解評価試験装置の需要が拡大している。

センサの売上高は前年同期比1.3%増の31.07億円、セグメント利益は同45.6%増の5.72億円となった。放射温度計、温度センサともに半導体・電子部品関連の製造装置向けに海外の需要が好調であり、今後は国内の需要も回復していくことが期待される。また、放射温度計は鉄鋼関連の設備更新、温度センサはバイオマス関連の需要も堅調に推移した。
その他の売上高は前年同期比5.0%減の3.77億円、セグメント利益は同33.7%減の0.62億円となった。

2022年3月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比5.8%増の223.00億円、営業利益が同14.4%増(前回予想比8.3%増)の13.00億円、経常利益が同9.0%増(同7.7%増)の14.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同34.1%減(同6.3%増)の8.50億円としている。

また、同日、同社株式への投資の魅力をより一層高め、中長期的に保有する株主の増加を目的として、株主優待制度「チノー・プレミアム優待倶楽部」を新設することを発表した。


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