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KADOKAWA---1Qは2ケタ増収増益、連結営業利益では四半期ベースで過去最高を達成


KADOKAWA<9468>は7月30日、2022年3月期第1四半期(21年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比10.7%増の520.34億円、営業利益が同63.9%増の58.69億円、経常利益が同59.5%増の61.44億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同63.9%増の40.23億円となった。なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当第1四半期の期首から適用しており、対前年同四半期増減率の算出にあたり前年同四半期の業績は収益認識会計基準等の適用前の金額を用いている。

出版事業の売上高は前年同期比9.8%増の321.29億円、セグメント利益(営業利益)は同151.3%増の53.87億円となった。書籍市場全体が新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた前年から回復していることに加え、新刊の制作が順調に進捗していることや、前年に引き続き返品率が大幅に良化していることが収益貢献した。電子書籍・電子雑誌は、市場全体の高成長が継続していることに加え、映像化作品に対する需要の高まりや自社ストアであるBOOK☆WALKERにおける新規ユーザー数の増加により好調に推移した。

映像事業の売上高は前年同期比59.2%増の89.03億円、セグメント利益(営業利益)は10.38億円(前年同期は2.61億円の損失)となった。アニメや実写映画の配信による収入に加え、同社アニメIPの他社ゲームへの活用による権利許諾が引き続き収益貢献した。またデジタル映画鑑賞券「ムビチケ」やスタジオ事業等では、一部で新型コロナウイルス感染症拡大による映画館休業の影響が見られたものの、前年の水準からは大幅に回復している。

ゲーム事業の売上高は前年同期比56.8%減の18.75億円、セグメント損失(営業損失)は1.16億円(前年同期は16.06億円の利益)となった。旧作のリピート販売に減速が見られた。また共同・受託開発事業では、新作を発売した前年からの反動と開発スケジュールの見直しにより減収となった。

Webサービス事業の売上高は前年同期比2.8%増の53.78億円、セグメント利益(営業利益)は同15.2%増の5.99億円となった。動画配信サービス「ニコニコ」の月額有料会員が6月末には148万人(前年末は153万人)と前期末比で減少となったものの、有料生放送や生放送番組にアイテムを贈る「ギフト」などの都度課金収益の拡大に努め、収益の多様化への取組みが収益に貢献した。各種イベントの企画・運営では、4月開催の「ニコニコネット超会議2021」において一部リアルイベントも開催するなど好評を博し、売上が増加した。

その他事業の売上高は前年同期比24.7%増の54.55億円、セグメント損失(営業損失)は4.91億円(前年同期は3.71億円の損失)となった。教育事業は、インターネットによる通信制高校であるN高等学校・S高等学校で生徒数が順調に増加しており、同校等に教育コンテンツの提供を行うドワンゴの収益貢献により、引き続き好調に推移した。また、クリエイティブ分野の人材育成スクールを運営するバンタンでも前年に名古屋校を開校する等の積極的な投資の中で、売上、利益ともに引き続き成長している。IP体験施設を運営するコトビジネスは、角川武蔵野ミュージアム、アニメホテル、イベント事業、飲食事業などの商業施設を展開するところざわサクラタウンが2020年11月6日にグランドオープンし、売上に寄与した。

2022年3月期通期の連結業績予想については、現時点では市場環境の不確実性が高いことを理由として、売上高が前期比3.8%増~8.6%増の2,180.00億円~2,280,00億円、営業利益が同26.6%減~2.8%増の100.00億円~140.00億円、経常利益が同26.9%減~0.9%増の105.00億円~145.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同28.0%減~0.2%増の69.00億円~96.00億円とする期初計画を据え置いている。


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