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サムティ---第1四半期決算および業績予想の上方修正に加え配当予想の増額を発表


サムティ<3244>は30日、2021年11月期第1四半期(20年12月-21年2月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比73.8%減の33.01億円、営業損失が13.28億円(前年同期は41.13億円の利益)、経常損失が23.15億円(同35.02億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が9.05億円(同25.77億円の利益)となった。

同社グループは、2021年1月6日に新型コロナウイルス感染症の影響を勘案した「サムティ強靭化計画(アフターコロナ版)」を公表した。「資産保有型デベロッパー」として、完成物件を一定期間保有することにより、安定的・持続的に賃貸収益を計上できるインカムゲイン(賃料収入等)の割合を高めることを基本方針としている。当第1四半期においては、新中期経営計画の戦略に則りインカムゲインの最大化を企図して、物件の売却予定時期を第2四半期以降としている。物件の仕入れは、開発用地、収益物件ともに順調に進捗している。同社グループが保有・運営するホテルについては、2021年1月の緊急事態宣言の発出により稼働が落ち込む状況となったが、3月21日を最後とする緊急事態宣言の解除後は、足元の稼働率が約60%を超える水準まで回復、中には約90%を超える高稼働のホテルもあり、第2四半期以降は回復基調で推移するものと推測している。

不動産事業の売上高は前年同期比88.9%減の10.91億円、営業損失は1.12億円(前年同期は46.72億円の利益)となった。当第1四半期においては、収益マンションとして「リブレ刀根山(大阪府豊中市)」を売却したほか、「サムティ姫島FELICETO(大阪市西淀川区)」、「アイルグランデ川崎(川崎市川崎区)」を分譲した。

不動産賃貸事業の売上高は前年同期比8.6%減の16.87億円、営業利益は同14.5%減の5.72億円となった。賃料収入の増加を図るべく、「S-RESIDENCE名駅(名古屋市西区)」、「S-RESIDENCE浄心(名古屋市西区)」を竣工するなど営業エリアの拡大並びに収益不動産の仕入・開発の強化に継続して努めている。

その他の事業の売上高は前年同期比40.1%減の5.22億円、営業損失は7.40億円(前年同期は0.65億円の損失)となった。「エスペリアホテル京都(京都市下京区)」を含む12棟のホテルを保有・運営ならびに、分譲マンション管理事業及び建設・リフォーム業等を行っている。

2021年11月期通期については、同日、SPCを通じて取得したホテル「アロフト大阪堂島」および「(仮称)シャングリ・ラ京都二条城」の開発事業参画に伴い負ののれんを計上する予定となったため、業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比13.0%減~18.7%増(前回予想比14.9%増~30.2%増)の880.00~1,200.00億円、営業利益が同42.0%減~32.0%減(同0.0%~23.5%増)の100.00~118.00億円、経常利益が同23.9%減~14.7%減(同15.6%減~0.0%)の116.00~130.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.5%増~15.9%増(同2.5%増~5.6%増)の113.00~123.00億円としている。また、業績予想の上方修正を踏まえ、配当予想を前回予想比1株当たり中間1.00円、期末1.00円、通期2.00円増額することを発表した。



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