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新興市場銘柄ダイジェスト:リバーエレテクは急落、イグニスがストップ高


<2191> テラ 213 -42
急落。一部メディアが「証券取引等監視委員会が金融商品取引法違反の疑いで調査を始めたことが分かった」と報じている。20年4月に新型コロナウイルス患者の治療薬開発で臨床試験を始めると発表した後、株価の動きが不自然であり、不正を行った可能性があるとみられているという。テラは「取引先等が強制調査を受けている関係先として強制調査を受けた。事態を厳粛かつ真摯に受け止め、全面的に協力する」とコメントしている。

<4824> メディアS 692 +83
一時ストップ高。21年7月期上半期(20年8月-21年1月)の営業利益を1.63億円(前年同期実績0.12億円)と午前の取引終了後に発表している。法人事業で国内クライアントに対するシステムコンサルティングサービス実施が寄与したほか、コンシューマー事業でスマートフォン向け広告収入や恋愛シミュレーションゲームなど各種情報サービスが伸び、大幅な増益となった。なお、通期予想は非開示。

<6666> リバーエレテク 967 -259
急落。第三者割当で新株予約権1万2000個(潜在株式数120万株)を発行すると発表している。調達資金の約15.7億円は製造子会社の青森リバーテクノ(青森市)での水晶振動子の製造ライン増設等に係る設備投資(9.36億円)や金融機関への借入金返済(6.38億円)に充てる。潜在株式数は発行済株式数(749万2652株)の16.02%に相当することから、将来的な株式価値の希薄化への懸念が広がっている。

<2986> LAホールディングス 1174 +74
急反発。自社株を利用して新株予約権6956個(潜在株式数69万5600株)を発行すると発表している。調達資金の約11.2億円は、収益用不動産取得費用(7.00億円)、M&A関連費用(4.19億円)に充当する。自社株を除く発行済株式総数に対する潜在株式数の希薄化率は13.19%になる。ただ、新株予約権の行使で交付される株式には自社株を充てることから株式価値の希薄化に対する懸念は比較的小さいとみられ、資金活用による成長期待の高まりといったポジティブ視する動きの方が優勢になっているようだ。

<3689> イグニス 2242 +400
ストップ高。MBO(経営陣による自社買収)を実施すると発表している。買付価格は1株につき3000円(5日終値は1842円)で、期間は8日から4月19日まで。公開買付者は米投資ファンドのベインキャピタルとイグニス社長らが主要株主を務めるi3(東京都千代田区)。イグニスはMBOへの応募を推奨している。i3はイグニス株の非公開化を企図しており、同社株は上場廃止となる予定。

<4477> BASE 9690 -560
朝高後、マイナス転換。ネットショップ作成サービス「BASE」のショップ開設数が140万ショップを突破したと発表している。また、2月に実施した「直近1年以内にネットショップを開設する際に利用したネットショップ作成サービスの調査」でネットショップ開設実績が4年連続でトップになった。今後、ショップオーナーの負担を軽減するために顧客管理機能のアップデートなどを予定しているという。

<7980> 重松製作 1042 +73
大幅に続伸。21年3月期の営業利益を従来予想の5.50億円から7.20億円(前期実績3.07億円)に上方修正している。新型コロナウイルス感染拡大による感染症対策用保護具の受注が好調を維持しているほか、主要顧客の製造業からの受注の落ち込みが想定より縮小すると見込む。期末配当は従来予想の10.00円から12.50円(前期末実績10.00円)に増額修正した。年間配当は同額。 <ST>
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