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泉州電業 Research Memo(4):21年10月期は上期減益予想だが、通期で5.6%の営業増益を見込む


■今後の見通し

1. 2021年10月期の連結業績見通し
泉州電業<9824>の2021年10月期通期の連結業績は、売上高で前期比10.5%増の82,100百万円、営業利益で同5.6%増の3,300百万円、経常利益で同5.0%増の3,550百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同2.1%増の2,400百万円と予想されている。期中の平均銅価格は720千円/トン(前期比5.9%増)を予想している。通期では増益予想だが、前期の第1四半期(2019年11月−2020年1月)はコロナの影響が少なかったのに対して、2021年10月期の第1四半期はまだコロナの影響が残ると予想されることから、上期は営業減益が見込まれている。コロナの影響も含めて厳しい環境が続く予想だが、下期には半導体製造装置向けに加えて中国での工作機械向けや自動車向け、建設関連などの需要が回復すると見ており、通期ではこの目標を達成する計画だ。

設備投資額は1,300百万円、減価償却費は594百万円が見込まれている。具体的には、名古屋支店物流センター用地取得(1,000百万円)、福岡(沖縄)倉庫機械等の設備(30百万円)などが計画されている。太洋通信の工場機械設備については、2020年10月期に一部(55百万円)を完了し、残りを2021年10月期に実施する予定となっている。


銅価格は上昇、全商品で増収予想
2. 商品別の売上高見通し(単体ベース)
同社では商品別の売上高(単体ベース)を以下のように予想している。

(1) 機器用・通信用電線
売上高は前期比10.3%増の26,800百万円と予想されている。コロナの影響もあり設備投資需要全般は不透明だが、半導体製造装置関連や中国での自動車関連に動きが出てきていることから、増収を見込んでいる。

(2) 電力用ケーブル
売上高は前期比8.8%増の26,300百万円が予想されている。コロナの影響により一時的に停滞していた工事にも動きが出始めていることから、増収を予想している。

(3) 汎用被覆線
売上高は前期比8.6%増の7,500百万円が見込まれている。電力用ケーブルとほぼ同様で、コロナの影響で遅れていた住宅向けや中小ビル向けの工事も戻ると予想されることから、増収を予想している。

(4) その他電線
銅価格が上昇する見込みであることに加え、主な需要先の中小ケーブルメーカーの動きも復活してくると思われ、売上高は前期比3.8%増の3,100百万円と予想されている。

(5) 非電線
コロナの影響もあり上期はまだ低迷が予想されるが、下期には加工品及びソーラー関連への需要が回復すると予想されることから、売上高は前期比8.6%増の12,100百万円を見込んでいる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)


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