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サイオス Research Memo(2):2020年12月期第2四半期累計売上高は過去最高更新、営業利益も増益に転じる


■業績動向

1. 2020年12月期第2四半期累計業績の概要
2020年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比5.2%増の7,276百万円、営業利益で同42.0%増の54百万円、経常利益で同17.9%減の57百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で19百万円(前年同期は20百万円の損失)となった。また、サイオス<3744>が経営指標として重視するEBITDAについては、同22.3%増の101百万円、ROICは年率換算で2.4%から3.5%に上昇した。

売上高は、オープンシステム基盤事業、アプリケーション事業ともに第2四半期に前年同期比で減収に転じたものの、第1四半期が好調だったこともあり、半期ベースでは過去最高を連続で更新した。売上総利益率はプロダクトミックスの変化や新規事業関連費用の増加等により、前年同期比で0.8ポイント低下の29.9%となったものの、販管費を抑制できたことで営業利益率は同0.1ポイント上昇の0.7%となった。研究開発費については「LifeKeeper」の機能強化等により同8.6%増の309百万円となっている。なお、経常利益が減益となった要因は、営業外で為替差益が18百万円減少したことに加え、持分法投資損益が16百万円悪化したことによるもので、このうち持分法投資損益の悪化については一時的な要因だったと見られる。当第2四半期累計業績についての会社計画は開示されていないものの、売上高・営業利益ともに計画に対する進捗率が50%を超えているため、おおむね計画どおりの進捗と思われる。

なお、同社はサブスクリプション型ビジネスの強化によって収益の安定性を高めながら成長を目指す戦略を推進しているが、その指標ともなる当第2四半期末の前受金は前年同期比13.9%増の2,202百万円と順調に積み上がっている。前受金の主な内容は、「LifeKeeper」やMFP向けソフトウェア製品、「Gluegentシリーズ」等がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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