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ジーンテクノサイエンス---3Q売上高7.33億円、好中球減少症治療薬「フィルグラスチムBS」の販売が順調


ジーンテクノサイエンス<4584>は4日、2020年3月期第3四半期(19年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が7.33億円、営業損失が9.32億円、経常損失が9.53億円、親会社株主に帰属する四半期純損失が68.92億円となった。なお、2020年3月期第1四半期より四半期連結財務諸表を作成しているため、対前年同四半期増減率については記載していない。

バイオ後続品事業は、 好中球減少症治療薬「フィルグラスチムBS」の販売が順調に推移し、経営の安定感は継続している。これに続く品目として、三和化学研究所と共同開発を行っていたダルベポエチンアルファバイオ後続品が、同社によって19年11月27日より販売開始された。今後、同製品の売上高に応じたロイヤリティを受領することとなる。さらに、同12月に癸巳化成とアフリベルセプトバイオシミラーにかかる共同開発契約を締結し、開発をスタートさせた。

バイオ新薬事業は、 次世代型抗体医薬品等の研究開発を進め、新規メカニズムに基づく新生血管形成を阻害する抗RAMP2抗体を創出することに成功し、眼疾患の治療並びにがん領域における抗腫瘍効果を期待できる医薬品候補として、17年9月に当該抗体に関する特許を出願し、18年9月には国際特許出願を行った。また、20年1月には、がん細胞内侵入能力を有する抗体を用いた抗がん剤の開発を目的として札幌医科大学との共同研究契約、同じくがん細胞殺傷効果を有する新たな抗体の取得を目的としてMabGenesisとの共同研究契約をそれぞれ締結した。

新規バイオ事業は、 19年4月にセルテクノロジーを株式交換により完全子会社化した。今後は、従前より取り組む日本再生医療の心臓内幹細胞プロジェクトに加えて、セルテクノロジーの歯髄幹細胞を基に同社の再生医療事業における細胞治療プラットフォームを確立し、新たな製品及び治療法の開発等、様々な事業展開を図るとしている。このうち、19年11月に昭和大学と歯髄幹細胞を用いた再生医療の事業化の可能性をより広げる目的の産学提携契約を、2020年1月に東京都医学総合研究所、名古屋大学、及び東京医科歯科大学との歯髄幹細胞を活用した脳性まひの治療法創出に向けた四者共同研究契約をそれぞれ締結した。さらにはアイルと業務提携契約を締結し、歯髄幹細胞及びその分泌物等の臨床応用に向けた事業展開の検討をスタートさせるなど、多方面で展開している。

2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高が10.50億円、営業損失が12.20億円、経常損失が12.60億円、親会社株主に帰属する当期純損失が72.60億円とする19年5月10日に公表した業績予想を据え置いている。




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