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NTL Research Memo(6):2020年3月期は2ケタ増収・大幅増益予想


■今後の見通し

1. 2020年3月期の業績見通し
日本テクノ・ラボ<3849>の2020年3月期通期の業績見通しは、売上高が前期比18.9%増の900百万円、営業利益が同48.7%増の150百万円、経常利益が同175.7%増の150百万円、当期純利益が同105.7%増の80百万円とする期初計画を据え置いており、2ケタ増収・大幅増益を見込んでいる。

(1) イメージング&プリンタコントローラ事業
大型案件の受注に伴う受注残を抱えているほか、新機能を追加した高速大型インクジェット印刷機用ヘッドコントローラ兼RIPソフトウェアを2019年10月から量産開始しており、この効果に期待が持てる。

(2) ストレージソリューション事業
省エネルギー、データ長期保存の点で優位性を生かすほか、医療関係、新聞等メディア関係を中心に徐々に拡大している。

(3) セキュリティ事業
情報セキュリティでは、中央省庁への導入が決定したことにより、横展開による営業拡大を図る。映像セキュリティでは、複数拠点、複数カメラの一括管理ニーズが増加している。また、プラント場周監視、公共重要施設監視などを中心に、海外展開も進行中である。

(4) その他トピックス
日本政府は2019年12月5日、新たな経済対策を閣議決定し、民間支出を含む事業規模は26.0兆円程度、財政支出は13.2兆円程度、経済対策による実質国内総生産(GDP)押し上げ効果はおおむね1.4%程度と見込んでいる。経済対策は、「災害からの復旧・復興と安全・安心の確保」「経済の下振れリスクを乗り越えようとする者への重点支援」「未来への投資と東京オリンピック・パラリンピック後も見据えた経済活力の維持・向上」を3つの柱としており、特に2019年は自然災害による被害が広範囲に及んだことなどを受け、水害対策を中心とした国土強靭化に手厚い施策が講じられる。そのため、映像セキュリティ部門において、監視カメラ等の需要が今後増えてくることも想定されるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一)




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