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泉州電業 Research Memo(5):2020年10月期は上期が減益予想ながら下期に回復を期待


■泉州電業<9824>の今後の見通し

1. 2020年10月期の業績見通し
進行中の2020年10月期の通期の連結業績は、売上高で前期比6.1%増の88,800百万円、営業利益で同5.8%増の4,210百万円、経常利益で同5.1%増の4,420百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同7.6%増の2,920百万円と予想されている。期中の平均銅価格は700千円/トン(前期比0.8%減)を予想している。

引き続き電力用ケーブルや非電線は堅調に推移する見込みだが、半導体製造装置向けや工作機械向けを中心に機器用・通信用電線の動向が、特に上期は不透明であることから、2020年10月期上期は営業減益を予想している。しかし一部の海外半導体製造装置メーカーや台湾の大手ファウンドリーメーカーなどに動きが出始めていることなどから、下期には回復が期待されている。このため通期では営業増益を予想している。

通期の設備投資額は1,600百万円、減価償却費は626百万円が見込まれている。主に名古屋支店の物流拠点、埼玉営業所の跡地利用などが計画されている。


銅価格は中立、その他電線以外の全商品別で増収を予想
2. 商品別の売上高見通し
同社では商品別の売上高(単体ベース)を以下のように予想している。なお平均の銅価格は700千円/トン(前期比0.8%減)と仮定している。

(1) 機器用・通信用電線
半導体製造装置関連の動きについて、2020年10月期上期は低調に推移する可能性が高いが、後半には回復が期待されている。自動車製造設備や工作機械関連も通期では堅調に推移する見込み。この結果、売上高は前期比7.4%増の30,000百万円と予想されている。

(2) 電力用ケーブル
建設関連の動きが活発であることから、需要は引き続き堅調に推移する見込み。銅価格の影響は中立の前提であることから、売上高は同5.0%増の28,000百万円が予想されている。

(3) 汎用被覆線
電力用ケーブルとほぼ同様で、住宅向けや中小ビル向けは堅調に推移すると思われ、同5.2%増の8,000百万円が見込まれている。

(4) その他電線
特に積極的な販売を行わない計画であること、主な需要先の中小ケーブルメーカーが必ずしも好調ではないことなどから同3.5%減の3,600百万円と予想されている。

(5) 非電線
引き続き加工品及びソーラー関連への需要が堅調であることなどから、同9.2%増の14,000百万円と予想している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)




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