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システムインテグレータ---3Q増収・2ケタ増益、各セグメントが順調に推移


システムインテグレータ<3826>は10日、2020年2月期第3四半期(19年3月-11月)決算を発表した。売上高が前年同期比9.0%増の31.97億円、営業利益が同17.4%増の4.37億円、経常利益が同16.4%増の4.39億円、四半期純利益が同34.1%減の3.02億円となった。

Object Browser事業の売上高は前年同期比9.3%増の5.67億円、営業利益は同6.0%増の2.37億円となった。「SI Object Browser」と「SI Object Browser ER」は、ソフトウェア開発の生産性を向上させるツールとして業界で多く利用され、安定した収益源となっている。最近は、クラウド市場での利用拡大を図っている。「SI Object Browser PM」は、市場からも高い評価を得て導入企業実績は190社を超えた。今年はサブスクリプションモデルとなるクラウドサービス型の提供を増やしている。「SI Object Browser Designer」は、生産性を高めるツールとして注目されている。完全Web版は、旧版の課題であったパフォーマンスを改善しており、設計作業の生産性を大幅に向上させるツールとして販売を拡大している。

E-Commerce事業の売上高は前年同期比15.9%増の6.13億円、営業利益は同54.2%増の1.60億円となった。20年以上もECサイト構築事業を行ってきたノウハウを生かして、大規模なECサイトを着実に稼働して売上を増やす技術力が評価されている。また、昨年より実施している開発手法の見直しや業務改善の取り組みが奏効し、利益率の高いビジネスとなっている。

ERP・AI事業の売上高は前年同期比5.6%増の19.82億円、営業利益は同26.5%減の0.73億円となった。Web-ERPパッケージ「GRANDIT」はコンソーシアム方式なので、同一製品を複数のコンソーシアム企業が販売している。製造業、工事・エンジニアリング業、プロジェクト単位で業務を行う業種向けに販売数が増えている。「GRANDIT」と「SI Object Browser PM」を連携させ、「継続取引管理アドオンモジュール」も利用した連携モデルを「ITテンプレート」として製品化し、IT企業への導入も増えている。2019年3月からは「GRANDIT」サブスクリプションモデルも提供し、中小企業も含めてターゲット範囲を拡大している。新事業としては、ディープラーニング異常検知システム「AISI∀ Anomaly Detection(アイシアAD)」の販売を開始し、当期からERP事業と統合して、ERPビジネスで蓄積された業務ノウハウを武器に製造業へのAIビジネスの展開を行っている。ERP・AI事業の営業利益が前年同四半期比で減益となっているが、前期が上期に売上高、利益ともに偏っていたのに対し、当期は第4四半期に偏重する計画となっており、また事業環境が引き続き良い状態が続いており、その計画に対して順調に推移している。

2020年2月期通期の業績予想については、売上高が前期比13.1%増の46.00億円、営業利益が同10.3%増の6.00億円、経常利益が同8.1%増の6.03億円、当期純利益が同27.1%減の4.22億円とする期初計画を据え置いている。




<SF>

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