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ハウスドゥ Research Memo(1):顧客・銀行・同社にとってWin-Win-Winのビジネスを拡大へ


■要約

ハウスドゥ<3457>は、不動産売買仲介における日本最大のフランチャイズチェーン網を生かして、SPA(製造型小売業)のように業界初のサービス・事業を次々と開発・商品化し、市場に浸透させることに成功している。将来人口推計や空き家率の上昇トレンドから、今後の不動産市場のテーマは「創る」から「活用・処分」へ移ると捉え、社会問題解決を企図して高齢者のマーケットニーズに対応するサービス展開に注力している。2013年に投入したハウス・リースバックが稼ぎ頭に成長したことに続き、リバースモーゲージ保証を鋭意推進している。

1. 地域密着型の優良不動産関連企業を買収
日本では多くの中堅・中小企業が後継者難に陥っており、同社は経営戦略として事業の親和性が高い企業のM&Aを積極的に進めていく。2019年8月に埼玉県草加市を中心に不動産売買事業・建設業及び賃貸仲介事業を営む地域密着型営業企業を買収した。約6,000戸の管理戸数及び優良な顧客層などを有しており、2019年2月期の業績は、売上高が3,193百万円、営業利益が452百万円、売上高営業利益率が14.2%、期末の総資産が4,278百万円、純資産が1,874百万円であった。

2. 2020年6月期は、18.0%の増収、11.5%の営業増益を予想
2019年6月期の連結業績は、売上高が前期比40.1%増の31,546百万円、営業利益が同49.2%増の3,156百万円と過去最高を更新した。大幅な伸長後だが、今期も18.0%の増収、11.5%の営業増益と2ケタ成長を見込む。2022年6月期を最終年度とする新中期経営計画では、3ヵ年のCAGRが売上高で+11.5%、営業利益で+14.7%の計画を立てている。持続的な成長を実現するため、今期は先行投資に重点を置く。来春の新卒の採用は、今年の32人から60~70人に増やす計画だ。

3. FC事業とHLB事業が稼ぎ頭、リバースモーゲージ保証事業が成長をドライブ
ハウス・リースバック(HLB)の年間問い合わせは、前々期の9,000件超から、前期は約13,000件に増加した。2020年6月期は更に5割増を想定している。同事業に次ぐ柱として今後育成を計画しているのが、金融機関との提携によるリバースモーゲージ保証事業になる。利用者、金融機関と同社の間でWin-Win-Winの関係を築き、リバースモーゲージローンの普及促進を図る。同保証業務の新規提携金融機関は、前々期に3社、前期に5社、今期に入ってこれまで2社、計10社と契約している。実績が積み上がれば市場浸透が加速度的に進むと見ており、今期末の累計保証残高を前期比2.6倍の6,830百万円を見込んでいる。同社は、不動産調査・価格査定・販売を自社で行えるため、20~25%かかる中間マージンを省くことができる優位性を持つ。

■Key Points
・埼玉県で不動産売買・賃貸事業を営む地域密着企業を買収
・2020年6月期は18.0%の増収、11.5%の営業増益を予想
・次なるストック型収益の柱として、リバースモーゲージ保証事業に注力

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)




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