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カンロ Research Memo(5):中期経営計画は、長期ビジョン実現へ向けた事業戦略


■中期経営計画

1. 長期ビジョン
キャンディメーカーとしてのカンロ<2216>の認知度は相応に高いと思われる。そのような同社が、2017年に40年ぶりに長期ビジョンを策定し、新CIを導入した。40年前に比べると日本は格段に豊かになり、菓子は消費者ニーズの多様化とともに種類が増え、ヒット製品やロングセラー製品が簡単に生まれにくい時代となった。加えて、人口減少や少子高齢化、ダイエットブームなどに見られる健康に対する意識の向上など、キャンディを取り巻く環境は厳しくなってきた。こうした事業環境の変化に対して、同社は、素材や機能性にこだわったキャンディ作りを通じて、糖に対する理解ある環境を構築し、糖の持つ可能性を広く世の中に提供していこうと考えている。そのため自らの価値を基盤に、目指す未来を長期ビジョンに集約し、長期ビジョン実現に向けた事業戦略を定めた。


目指すは“キャンディNo.1”企業
2. 中期経営計画「NewKANRO 2021」
同社は、2016年に中期経営計画「NewKANRO 2021」を策定、2021年12月期に売上高260億円、経常利益26億円、ROE10%以上、1株当たり配当金30円+αを達成し、“キャンディNo.1”企業へ進化することを目指している。そのため同社は、成長戦略と経営基盤の強化を推進している。成長戦略では1)既存主力ブランドの育成と新ブランド開発による売上拡大、2)研究開発体制の強化、3)グミ生産能力の増強、4)売上原価率低減。経営基盤の強化では1)SDGsへの取り組み、2)品質保証の充実、3)コーポレート・ガバナンス体制の強化、4)コンプライアンスの強化、5)株主・資本市場との対話深化を進めているが、特に2019年12月期を「飛躍の年」と位置付け、成長戦略の要として「ブランド基軸経営への進化」、経営基盤強化に向けて「サステナブル経営への深化」を強力に推進することになった。具体的には、本社移転や子会社吸収後の生産性向上の実現、新グミ製造ライン本稼働によるグミの拡販、新CI戦略に基づく商品開発の加速といったチャレンジングな取り組みで、これにより、中期経営計画後半へ向けて売上高と利益の拡大加速を図っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)




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