1. 会社概要
高千穂交易<2676>は、セキュリティ関連などのシステム機器、機構部品、半導体などのデバイス機器を、主として海外メーカーから仕入れて国内のユーザーに提供するBtoBの商社である。特に「安全・安心・快適」を提供する商品監視システムや機構部品のスライドレールでは国内トップクラスの高いシェアを持っており、近年は海外企業の買収によりセキュリティシステムや防火システムの東南アジア地区での拡販にも力を入れている。顧客満足度を高めるため専門性の高い社員を多く抱え、商社でありながら技術系社員の割合は40%超に達している。過去8年間の3社の買収(のれん総額約30億円)の償却負担や円安により業績は大きく影響を受けたが、当初計画よりは下回っているものの、過去3年間は回復傾向にある。一方で財務面では、自己資本比率が10期連続で70%を超えるなど安定した財務体質を誇っている。
2. 沿革
同社は1952年、土木建設機械の輸入販売を行う商社として設立された。同年には米国バロース(現ユニシス
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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