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ランドコンピュ Research Memo(6):2020年3月期は、先行投資をしつつ、増収増益を維持


■今後の見通し

● 2020年3月期の業績見通し
ランドコンピュータ<3924>の2020年3月期通期予想は、売上高が前期比6.1%増の8,550百万円、営業利益が同4.1%増の609百万円、経常利益が同5.9%増の620百万円、当期純利益が同5.7%増の400百万円と3期連続の増収増益を見込む。

(1) サービスライン別見通し
サービスライン別の売上高は、システムインテグレーションが5,930百万円(前期比5.6%増)、インフラソリューションが1,320百万円(同4.5%増)、パッケージベースSIが1,300百万円(同10.4%増)を見込む。

システムインテグレーション・サービスは、金融ではネットバンクを中心とした新規案件を獲得する。メガバンクがITシステムに関する巨額の減損処理を行ったが、同社はネットバンク関連の引き合いが多く、影響を受けていない。損害保険向けシステム開発案件にも新規参画する。公共は、官公庁向けシステム開発の新規参画案件の拡大を図り、前期延伸した分を確実に取る。産業・流通は、技術力、業務知識、品質を武器に直ユーザと一括請負を拡大する。流通では、2019年10月に予定されている消費税率引き上げに伴う案件を予定している。通信・社会インフラ案件は、ネットワーク系システムを担当することを目指す。

インフラソリューション・サービスは、システムインテグレーション・サービスと連携したワンストップ・サービスにより商機創出を図る。銀行・証券・保険の金融分野及び公共・文教分野などのストックビジネスの受注を拡大する。

パッケージベースSI・サービスは、Salesforceを中心としたクラウドサービスの導入支援、カスタマイズの大規模案件を開拓する。以前に大口赤字プロジェクトの損失が発生したが、内部体制を固めて、制度的にプロジェクト管理の厳格化を進めたため、受注が拡大し利益率も改善傾向にある。高い成長性が見込めるため、人員投入を傾斜しており、人財育成が先行している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)




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