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ソフト99 Research Memo(5):2019年3月期は、全ての事業セグメントで増収を達成(2)


■ソフト99コーポレーション<4464>の業績動向

(2)ポーラスマテリアル事業
ポーラスマテリアル事業の業績は、売上高が前期比5.5%増の5,760百万円、営業利益が同16.1%減の702百万円となった。売上高は4期連続増収となったものの、営業利益は6期振りの減益となった。生産能力増強のための設備投資並びに人材投資を実施したことによる固定費の増加で、原価率が前期比3.3ポイント上昇したことが減益要因となった。

売上高の内訳を見ると、産業資材部門は前期比6.0%増の4,164百万円、うち国内向けは同1.1%増の2,122百万円、海外向けは同11.6%増の2,042百万円となり、海外向けの好調が目立った。半導体洗浄用製品が下期にアジア向けに増加したほか、HD研磨用砥石もクラウド市場拡大による大容量HDDの需要増加を背景に2割増と好調に推移したことが要因だ。一方、国内は半導体洗浄装置用の需要が下期に調整に入ったものの、医療分野向けが前期比7割増の170百万円となるなど新規市場の開拓が進んだことで増収を維持した。

生活資材部門は前期比4.2%増の1,596百万円、うち国内向けは同2.8%増の751百万円、海外向けは同5.4%増の845百万円といずれも順調に増加した。国内向けは自動車用製品が伸張し、海外向けではペット用や船舶用の需要が米国で拡大し、アジア向けの落ち込みをカバーした。

(3)サービス事業
サービス事業の業績は、売上高が前期比5.6%増の5,343百万円、営業利益が同33.7%増の280百万円と5期連続の増収増益となった。前述した通り、自動車整備・鈑金事業が特需の影響もあって増収となったほか、各工場の構成を見直し処理能力の改善を図ったことが利益率の改善要因となった。

事業別の売上動向を見ると、自動車整備・鈑金事業は輸入車ディーラーからの入庫が増加したほか、下期は大型台風の影響による鈑金需要の拡大を受け、前期比6.7%増の2,617百万円となった。また、自動車教習所事業は、大型車向けの入所者が増加し、前期比2.0%増の902百万円に、生活用企画販売は主力の生協向け販売で季節商品を中心にヒット商品の開拓が進み、同6.0%増の1,823百万円とそれぞれ増収基調が続いた。

(4)不動産関連事業
不動産関連事業の業績は、売上高が前期比0.6%増の1,464百万円、営業利益が同4.0%減の258百万円となった。売上高はほぼ前期並みの水準で推移したが、減価償却費の増加等が減益要因となった。

事業別の売上動向を見ると、温浴事業は前期比0.5%増の1,033百万円となった。一部店舗での設備故障の改修が2018年4月に完了したほか、メニューの充実やオペレーションの改善に取り組んだことで3期ぶりの増収に転じた。不動産賃貸事業は、建て替えを行った支店社屋の一部を賃貸化したことで、同1.2%増の379百万円となった。また、介護予防支援事業は、人手不足による営業力低下が影響し、利用客数の減少で同0.9%減の51百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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