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三井化学---19年3月期は堅調な販売に加え、原燃料価格上昇に伴う販売価格上昇により2ケタ増収


三井化学<4183>は15日、2019年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比11.6%増の14,829億円、営業利益が同9.7%減の934億円、経常利益が同6.6%減の1,030億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.3%増の761億円となった。

モビリティの売上高は前期比644億円増の3,954億円となった。営業利益は、原料価格上昇及び固定費の増加等の影響があったが、販売数量の拡大等により、同4億円増の427億円となった。自動車部品及び樹脂改質材用途を中心とするエラストマーは、堅調な需要に的確に対応したが、原料価格上昇の影響を受けた。機能性コンパウンド製品は、主にアジア、欧州での堅調な需要に的確に対応した。ICT(情報通信技術)関連用途を中心とする機能性ポリマーは、販売が堅調に推移した。海外ポリプロピレン・コンパウンド事業は、東南アジア地域を中心とした自動車生産台数の増加に的確に対応した。2018年1月にアーク及びその企業グループを連結子会社とし、ソリューション事業として連結している。

ヘルスケアの売上高は前期比75億円増の1,466億円となった。営業利益は、総じて堅調な販売により、同28億円増の136億円となった。ビジョンケア材料のメガネレンズ用材料は、販売が堅調に推移した。不織布は、日本からの紙おむつ輸出減少の影響を受けた。歯科材料は、販売が安定的に推移した。

フード&パッケージングの売上高は前期比36億円増の1,994億円となった。営業利益は、販売数量の減少、原料価格上昇及び固定費の増加等の影響により、同21億円減の178億円となった。コーティング・機能材は、原料価格上昇等の影響を受けた。機能性フィルム・シートは、販売数量が減少し、原料価格上昇等の影響を受けた。農薬は、販売が堅調に推移した。

基盤素材の売上高は、前期比788億円増の7,165億円となった。営業利益は、国内需要は堅調に推移したが、ナフサ価格の変動による在庫評価の影響等により、同111億円減の278億円となった。ナフサクラッカーの稼働率は、大阪工場用役プラント火災の影響により前期に比べ低下したが、概ね高水準で推移した。また、ポリエチレン及びポリプロピレンは、国内需要を背景に販売が堅調に推移した。フェノールは、前期を上回る水準で海外市況は推移し、需要も堅調に推移した。

2020年3月期通期の業績予想については、売上高が前期比3.8%増の15,400億円、営業利益が同12.4%増の1,050億円、経常利益が同6.8%増の1,100億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.2%減の760億円を見込んでいる。



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