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MRKHLD Research Memo(7):事業構造改革の完遂を受けて、『美の総合総社』に向けて第一歩を踏み出す


■中長期持続的成長への取り組みと進捗状況

1. 新中期経営計画『MAP2020』の概要
MRKホールディングス<9980>は2016年7月にRIZAPグループ入りして以来、事業構造改革に取り組んだ。2017年3月期は主としてコスト構造の改善に取り組み、利益を水面下から水面上に浮上させることに成功した。2018年3月期には『Maruko Reborn Project』のスローガンのもと、広告の強化、新商品・関連事業の開発推進、RIZAPグループとのシナジー追求、店舗営業力強化などの施策を通じてトップライングロースの強化にも取り組み(詳細は2017年6月1日付前回レポート参照)、売上高14,916百万円、営業利益900百万円を計上し、ほぼ所期の目標を達成した。

これを受けた2019年3月期は成長追求の姿勢をより明確にして臨んだ。同社が目指す企業像を、女性が輝く人生を過ごせるよう“美”に関する多様なサービスを提供する『美の総合総社』とし、その実現に向けた取り組みを中期経営方針『MAP2020』としてまとめた。『MAP2020』は“Maruko Avenir Project”(Avenirは未来を表すフランス語)から来ており、同社の経営における目線が完全に前向き、すなわち拡大志向へと変化したことを表している。同社は『MAP2020』の着実な実行を通じて中長期の成長を達成する方針だ。

『MAP2020』における成長戦略の骨格は、大きく、既存の主力事業であるマルコ事業の成長加速と、『美の総合総社』というスローガンが表すように新規事業の積極展開の2つから成っている。新規事業の展開に際してはエンジェリーベの子会社化が示すようにM&Aの活用も視野に入れている。同社はこれら『MAP2020』の実現を促進するための布石として、2017年8月に資本増強を、2018年10月に持株会社体制への移行を、それぞれ実施した。

『MAP2020』では中期業績計画は公表していない。当初から大きな目標を打ち出すのではなく、目の前の課題を1つ1つ解決しながら着実に歩を進め、持続的成長を実現できる強固な収益体質を作り上げていくことを目指したためとみられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)




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