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リソル Research Memo(4):中期収益の柱はホテルとゴルフ場の運営 長期けん引役は再生エネルギーとCCRC


■長期経営目標

3. 中長期的な事業方針
リソルホールディングス<5261>は、顧客のニーズを捉え、将来も安定的に利益をあげていく経営モデルを確立する。
各事業における中期的な方針は以下のとおりである。

ホテル運営事業では、2018年6月を皮切りに京都に3施設を新規オープンするなど、2021年3月期までに17施設で全2,800室超の体制(2018年3月期比7施設増)の構築に向けた動きが加速していく。また東京オリンピック後の宿泊需要を見極めながら施設拡大を堅実に進める。“ホテルリソル”ブランドだけではなく宿泊ニーズの多様化を捉え、さらにペット同伴、ユニット型、長期滞在型など新しい宿泊スタイルも開拓していく。運営面では、宿泊労働時間当たり利益の向上など収益性も長期的に高める。

ゴルフ運営事業では、自動化などによる労働時間の効率化を進めサービス品質の向上を図る考え。幅広い客層を取り込むためのバンケット事業を強化する。需要のあるコースにおいてはインバウンド・ゴルフツーリズムの獲得に取り組む考え。また、効率運営コースから高級コースまでオールラウンドな運営スタイルを通じて得られたノウハウを活かし、運営受託やコンサルティングを進める。

CCRC事業では、多世代が交流するウェルネス事業の需要拡大を見据え、リソル生命の森全体を段階的に上級化リニューアルしつつ、新たな施設の建設計画を進めるなど収益力の向上を図っていく考え。また、健康寿命延伸プログラムの質・量の拡充を図りながら、千葉大学や千葉県長柄町と協力して「大学連携型CCRC」の確立を目指す。

福利厚生事業では、会員企業・団体、そこで働く人やその家族のニーズをくみ取った同社独自のメニュー開発や参加型のイベント企画など持続的な利用率の向上を目指す。また、新たな収益モデルの獲得に向けIT活用を推進。顧客ニーズに合わせたシステムの合理化、サービスメニュー拡充、同社グループ独自の新規提携先開拓などに注力し、同社シナジーのコアとしてグループ連携をさらに強化していく。

再生エネルギー事業では、福島における太陽光発電所を完成させ、安定した収益源として稼働させる。さらに、リソル生命の森で得た地産地消型再生エネルギーモデルのノウハウを活用し新規の開発案件の獲得を見据える。

不動産関連事業では、従来の開発案件で蓄積してきた不動産の再生・活性化ノウハウを最大限活用し、保養所や別荘を中心としたさらなる開発案件の獲得を目指す。さらに、獲得した案件を運営で収益化するシナジーモデルを確立していく。

なお同社のブランドマネジメントについて、ホテル・ゴルフ場の運営や投資不動産、福利厚生を通じたBtoB(対事業者)のブランド力は既に一定の高さにあるも、BtoC(対一般消費者)向けのブランド力はまだ高いとは言えない。今後、リソルブランドの認知向上のためにWEBページ・SNSなどをはじめ、テレビCMや新聞雑誌等メディア活用も中長期的に強化していくものと思われる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)



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