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Fブラザーズ Research Memo(3):2018年11月期第2四半期は大幅な増収増益


■業績動向

1. 2018年11月期第2四半期業績(連結)の概況
ファーストブラザーズ<3454>の2018年11月期第2四半期連結決算は、売上高14,131百万円(前年同期比40.4%増)、売上総利益3,684百万円(同50.1%増)、営業利益3,047百万円(同68.0%増)、経常利益2,851 百万円(同71.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,798百万円(同64.0%増)と大幅な増収増益となった。投資銀行事業において、賃貸不動産ポートフォリオの入れ替えに伴う物件の売却が業績をけん引した。具体的には、売却額が12,956百万円(前年同期は8,950百万円)、売却粗利が3,094百万円(同1,829百万円)であった。また、賃貸粗利は、613百万円(同606百万円)と資産売却が先行したものの前年並みを維持。販管費を91%カバーできる水準である。

投資運用事業は、売上高27百万円(前年同期は9百万円)、売上総利益27百万円(同9百万円)、営業利益22百万円(同0百万円)。同社は、大型物件の取引価格は過熱感が高いとの市場認識から物件取得に慎重姿勢で臨んでおり、期中の新規物件取得は行わなかった。一方、投資家が主体的に行う不動産投資活動において同社が期中運営のアセットマネジメント業務を受託したために、前年同期から粗利が増加した。

投資銀行事業は、自己勘定による賃貸不動産の期中増加額が6,858百万円(前年同期は8,214百万円)だった一方、売却が先行したために、残高は25,363百万円(同26,374百万円)と一時的に減少したが、既に下期に入り複数物件を取得しているもよう。安定稼働時の想定NOI利回りは6.5%(取得価格ベース)。2017年11月期末の6.1%から0.4ポイント上昇した。マーケットでは高値相場が続いており、利回りを下げて投資する企業も多いなか、同社においては高値で無理な取得をしない方針が徹底されている。


2018年11月期は過去最高益更新予想。営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の第2四半期進捗率は6割超え
2. 2018年11月期連結業績の見通し
2018年11月期連結決算は、売上高22,568百万円(前期比20.3%増)、売上総利益6,538百万円(同38.5%増)、営業利益5,015百万円(同48.7%増)、経常利益4,458百万円(同45.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,815百万円(同37.4%増)と大幅な増収増益を予想する。

セグメント別売上総利益の予想は、投資運用事業45百万円(前期比339.3%増)、投資銀行事業6,493百万円(同37.9%増)と投資銀行事業が中心。

投資銀行事業では、売上総利益の通期予想に対する上期の進捗率が56.3%と順調。そのうち賃貸粗利は、下期も積極的な物件取得が見込まれるためさらなる上積みが期待できそうだ。また、不動産売却粗利も、引き続き良好な売却環境のもと、上積みが期待でき、計画達成の確度は高い。

通期の販管費の想定は1,523百万円(前期比13.1%増)と抑え目の見込みだが、上期は636百万円(第2四半期進捗率41.8%)と抑制された。このため、営業利益の第2四半期進捗率は60.8%、経常利益は同64.0%、親会社株主に帰属する当期純利益は同63.9%と各利益は順調である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)



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