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川辺 Research Memo(3):身の回り品事業とフレグランス事業を展開


■川辺<8123>の事業概要

1. 身の回り品事業とフレグランス事業を展開
ハンカチーフ、スカーフ・マフラー、タオル、雑貨等を販売する身の回り品事業、香水等を販売するフレグランス事業を展開している。両事業とも海外有名ブランドが主力である。2018年3月期のセグメント別売上高構成比は、身の回り品事業87.1%、フレグランス事業12.9%である。

2. 販売経路別には百貨店向けが主力
販売経路別には、百貨店向けを主力として、量販店、専門店、小売店、卸売事業者等に卸売販売している。一部は直営小売店舗において小売販売している。2018年3月期の販売経路別売上高構成比は、百貨店向けが51.2%、量販店向けが13.4%、その他(直営小売店舗含む)が35.4%である。

直営小売店舗は2018年3月期末時点で、身の回り品事業のプレイヤーズを22店舗、フレグランス事業のジューシィジュエル、クリスティーナ・パフューマリー、ザ・パフューマーズを合計17店舗、及びアウトレットを2店舗展開している。なおプレイヤーズは2018年4月に新規1店舗出店して23店舗となった。

3. 品目別にはハンカチーフ、スカーフ・マフラーの海外有名ブランド品が主力
品目別には、身の回り品事業のハンカチーフ、スカーフ・マフラーを主力として、タオル、その他、及びフレグランス事業の香水等を卸売・小売販売している。

両事業とも海外有名ブランド品を主力として、消費者ニーズの多様化に対応した自社ブランド商品の企画・開発・拡販も強化している。

現在の主力ブランドには、身の回り品事業のハンカチーフでは、ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)、ランバン コレクション(LANVIN COLLECTION)、ランバン オン ブルー(LANVIN en Bleu)、ピーナッツ(PEANUTS)、ジルスチュアート(JILL STUART)、ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)などがある。ピーナッツ(PEANUTS)は直営小売店舗での売上げが多い。

またハイドロ銀チタンを活用したDR.C医薬のハンカチーフ、タオルハンカチーフ、マスクも販売している。ハイドロ銀チタンには花粉・ハウスダスト・カビ・汗・ニオイ等の中の不衛生タンパク質を分解して水に変える効果があり、医師の新しい発想で生まれたクリーン商品として注目度が高まっている。

スカーフ・マフラーでは、自社ブランドのナチュラル・ベーシック(NATURAL BASIC)、自社ブランドのフェリーチェ・レガーロ(felice regalo)、モデル・女優の桐島かれんプロデュースのハウス・オブ・ロータス(HOUSE OF LOTUS)などがある。

雑貨では「マザーズバッグ」をコンセプトとしたハウスブランド「プレイヤーズ」を直営小売店舗の主力商材としている。30~40歳前後の子育て中のマザー(母親)をターゲット層にした軽量・多機能のファッションバッグである。

フレグランス事業では、サルヴァトーレ フェラガモ(Salvatore Ferragamo)等を主力としている。またミラーハリス(Miller Harris)など、希少性の高いメゾン(maison)系フレグランスを発掘して積極投入している。


ライセンス契約がリスク要因
4. 収益特性とリスク要因
収益特性及びリスク要因としては、下記の点が挙げられる。

収益特性の季節要因としては、ハンカチーフは海外有名ブランドが主力で3月の「ホワイト・デー」が最大の需要期となり、スカーフ・マフラーは防寒商品のため秋・冬シーズンが需要期となる。

リスク要因としてはライセンス契約終了の影響がある。ライセンス契約については、国内外の有名ブランドの権利者と商標使用並びに技術提携に関する契約を締結しているが、契約更新に伴う契約条件の改定、ライセンス供給側に起きるM&Aや経営方針・販売戦略の転換による契約終了などが発生する可能性がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)


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