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翻訳センター Research Memo(5):2018年3月期は翻訳事業、派遣事業、通訳事業が好調に推移し増収増益


■業績動向

1. 2018年3月期通期の業績概要
翻訳センター<2483>の2018年3月期通期の連結業績は、売上高が前年同期比3.9%増の10,618百万円、営業利益が同15.0%増の802百万円、経常利益が同16.1%増の812百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同27.5%増の566百万円と4年連続の増収増益を達成した。

売上高に関しては、主力の翻訳事業で特に医薬分野及び工業・ローカライゼーション分野が伸び順調に推移した(前期比7.9%増)。さらに派遣事業(前期比25.1%増)と通訳事業(前期比19.2%増)も増加し、コンベンション事業の減収(前期比55.1%減)をカバーした。

営業利益に関しては、費用構造の異なるコンベンション事業の売上比率が減り、翻訳事業の売上比率が増加。販管費率が0.6ポイント増加したが、売上総利益率が1.4ポイント増加となった結果、営業利益率が向上し増益を確保した。


無借金経営により、財務の安全性は非常に高い
2. 財務状況と経営指標
2018年3月期末の総資産残高は2017年3月期末比629百万円増の5,741百万円と資産規模を拡大した。そのうち流動資産は151百万円増であり、受取手形及び売掛金の148百万円増が主な要因である。そのうち固定資産は478百万円増であり、のれんの239百万円増や投資有価証券の172百万円増が主な要因である。

負債は前期末比168百万円増の1,801百万円となった。主な増加は、流動負債175百万円増であり、主な要因は賞与引当金などの増加である。なお、同社は無借金経営を継続しており、有利子負債はない。

経営指標では、流動比率で278.4%、自己資本比率で68.6%とともに高い水準にあり、高い財務の安全性を維持している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)


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