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オンコリス Research Memo(7):2017年12月期は臨床試験の開始により損失額が拡大


■業績動向と財務状況

1. 2017年12月期業績の概要
オンコリスバイオファーマ<4588>の2017年12月期の業績は、売上高が前期比28.5%増の229百万円、営業損失が1,078百万円(前期は861百万円の損失)、経常損失が1,087百万円(同864百万円の損失)、当期純損失が1,090百万円(同931百万円の損失)となった。

売上高はハンルイからの第1回目のマイルストーン収入や、提携先のMedigenとテロメライシンの戦略的アライアンスに関する契約を改定※したことに伴う開発協力金収入、WONIKからのテロメスキャンに関するマイルストーン収入をそれぞれ獲得したほか、テロメスキャンの販売収入等を計上したことにより、前期比で50百万円の増収となった。

※テロメライシンの治験費用が膨らむなかで、開発費用の負担軽減を目的にMedigenとの共同開発契約の改定を2017年3月に実施。従来、対象を肝細胞がんのみとしていたのに対して、新たに食道がんとメラノーマの共同開発権も付与した。


一方、費用面では国内での臨床試験開始に伴い研究開発費が前期比209百万円増加した。会社計画に対して170百万円下回ったが、これは研究開発費の適切な圧縮を図ったことに加えて、米国でのメラノーマの臨床試験が遅延したことが要因となっている。また、その他の販管費についても計画を下回ったが、このうち140百万円はテロメライシン関連の価値を高めるための周辺特許※取得費用が想定よりも圧縮できたことによる。

※4℃で保存可能な技術による新製剤の開発を進めている(従来品は-80℃で要保存)。



2018年12月期も開発ステージが続く
2. 2018年12月期の業績見通し
2018年12月期の業績は、売上高が前期比0.4%増の230百万円、利益面ではすべての項目で1,400百万円の損失を見込んでいる。売上高については前期同様、マイルストーン収入の獲得やMedigenからの開発協力金収入、テロメスキャンの販売収入等により前期並みの水準となる見通し。マイルストーンに関してはテロメライシンに関しハンルイから収入が入る可能性がある。費用面では、国内外での治験進捗に伴う研究開発費の増加(前期比130百万円増の700百万円)や特許関連費用の増加、アンリーシュへの出資に伴う関連支出の増加などを見込んでいる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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