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GMOリサーチ Research Memo(7):無借金経営で財務内容は良好


■GMOリサーチ<3695>の業績動向

2. 財務状況と経営指標
2017年12月期末時点における総資産は前期末比18百万円増加の1,990百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金が79百万円減少した一方で、関係会社預け金が100百万円、売掛金が65百万円増加した。また、固定資産ではソフトウェア資産が51百万円、投資有価証券が15百万円それぞれ減少した。

負債合計は前期末比144百万円減少の677百万円となった。主な変動要因は、未払法人税等が102百万円、賞与引当金が25百万円それぞれ減少している。また、純資産は前期末比163百万円増加の1,312百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益の計上により、利益剰余金が168百万円増加したことによる。

キャッシュ・フローの状況を見ると、2017年12月期末の現金及び現金同等物の残高は、前期末に比べ20百万円増加し849百万円となった。これは、投資活動によるキャッシュ・フローがソフトウェアの取得(システム開発投資)による支出33百万円等により45百万円の支出となったほか、財務活動によるキャッシュ・フローも配当金の支払い38百万円等により49百万円の支出となったが、営業活動によるキャッシュ・フローが125百万円の収入となったことでカバーした。営業活動によるキャッシュ・フローが前期比244百万円減少したが、これは法人税等の支払額が前期比で143百万円増加したほか、減価償却費が35百万円、投資有価証券評価損が77百万円それぞれ減少したことが主因となっている。

経営指標を見ると、収益性に関しては営業利益率で前期比1.0ポイント、ROAで1.2ポイント、ROEで10.0ポイントそれぞれ上昇した。営業利益率では3期ぶりに10%台まで回復している。今後、さらに収益性の向上を図るためには、新たな付加価値サービスの開発・提供が課題となる。また、安全性について見れば、無借金経営でありキャッシュも関係会社預け金を含めれば849百万円と積み上がっており、財務内容は良好な状況と判断される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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