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Jトラスト Research Memo(5):第3四半期の減益を受けて下方修正


■今後の見通し

Jトラスト<8508>では、2017年3月期までに収益拡大のための基礎固めを終え、2018年3月期には営業利益10,000百万円の達成、IFRSの任意適用及び東証1部指定申請の3つを目標としていた。営業利益の10,000百万円は保守的な数字であり、2014年3月期の過去最高益13,745百万円(日本基準)を上回ることも展望していた。IFRSの任意適用については、既に2018年3月期第1四半期より移行したが、これによって今後は従来以上に積極的にM&Aを実施できるようになるなどメリットは多い。また、東証1部指定申請については、海外事業会社が多いこともあって当初の想定より時間がかかっているが、重点事項として取り組んでおり、2018年3月期中の実現を目指している。同社では、2018年3月期中にはこれら3つの目標を達成することにより、持続的かつ大きな成長へ向けて再スタートを切りたいと考えていた。

ただ、第3四半期の減益決算を受けて、2018年3月期通期の業績予想も下方修正し、業績面の目標達成は困難になった。すなわち、営業収益88,577百万円(前回予想比913百万円減)、営業利益2,844百万円(同7,214百万円減)と、予想を大幅に引き下げた。営業収益はおおむね計画どおりに推移しているものの、第3四半期に投資事業で多額の営業費用を計上したことが営業利益減少の主因である。現段階で当面予想される損失は計上済みとみられるが、状況次第で追加処理を迫られる可能性もあり、今後も動向を注視したい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)



<NB>

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