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スリー・ディー・マトリックス---ラジオNIKKEIマーケットプレス2月15日放送


ラジオNIKKEIマーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業調査レポート』2月15日放送において、スリー・ディー・マトリックス<7777>を取り上げている。主な内容は以下の通り。

次に紹介するのは、証券コード<7777>東証ジャスダック上場のスリー・ディー・マトリックスです。

スリー・ディー・マトリックスは2004年に設立されたバイオマテリアルのベンチャー企業です。米マサチューセッツ工科大学において開発された「自己組織化ペプチド技術」を使って外科医療分野の止血材や癒着防止材、再生医療分野の歯槽骨再建材のほか、医薬品分野では核酸医薬向けDDS等の開発を国内外で進めています。

2018年4月期の事業収益は3億4,000万円~23億5,400万円、営業利益は16億7,500万円の損失から6億3,000万円の利益と期初計画を据え置いています。事業収益のレンジは、欧州市場における止血材の独占販売ライセンス契約の有無によるものです。また、営業利益のレンジは、ライセンス契約の有無に加えて欧州で準備を進めている次世代止血材に関する治験の有無によるものとなっています。止血材の売上高は前の期と比べて2.8倍増加の3億400万円を見込んでいます。アジア・オセアニア向けは通期で1億円を超える見通しとなっているほか、欧州向けもドイツでの販売増やPENTAXの稼働開始に伴うフランス、オランダ、ポルトガルでの販売増、イタリアやスペインにおける公立病院向けの販売増により下期はさらに売上が伸長する見込みとなっています。なお、欧州での広いエリアでの独占販売ライセンス契約については、現在も複数社と協議を進めている状況に変わりなく、欧州やオセアニアでの販売・使用実績データを積み上げていくことで契約に結び付けていく考えです。なお、国内の止血材の臨床試験については順調に進んでおり、2019年4月期前半の承認申請を目指しています。

「PuraStat」の適用拡大として開発を進めている後出血予防材に関しては、欧州で2017年12月初旬にCEマーキング取得の再申請を行っており、早ければ2018年4月期中にも承認される可能性があります。後出血予防材としての認証が得られれば、内視鏡領域での売上拡大が加速化することが期待されます。また、次世代止血材についても臨床試験用の製品が完成し、2019年4月期中にも臨床試験が開始される見込みです。「PuraStat」と比較して、高い止血効果と低コスト化が可能なことが特徴で、心臓血管外科領域や一般外科領域での市場開拓が期待されます。一方、米国市場では鼻内手術における癒着防止材として開発を進め、510(k)申請を行うことで米国食品医薬品局と合意したことを発表しています。今後、6ヶ月程度かけて動物実験を行い、2019年4月期中の承認取得を目指していきます。これらの開発が順調に進めば、2020年4月期には製品売上高だけで黒字化する可能性が出てくるだけに、今後の動向が注目されます。

ラジオNIKKEI マーケットプレス
「フィスコ presents注目企業調査レポート」毎週月・木曜14:30~14:45放送



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