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品川リフラ Research Memo(4):常に改善を進める顧客密着型の事業運営(2)


■事業概要

4. 特徴と強み
品川リフラクトリーズ<5351>の特徴と強みは、長い年月をかけて培った伝統と技術をベースに、設計、製造、築炉、開発が顧客ニーズに適した提案をすることにある。主な特徴と強みとして、以下3点が挙げられる。

(1) 超高温技術のリーディングカンパニー
a) 耐火物の製造技術と高度な築炉技術を併せ持ち、顧客ニーズに応える開発力で、顧客密着型の技術対応が可能
b) 設計、製造、築炉、開発の4部門の技術と経験を生かし、常に顧客と一体となった営業活動を遂行
c) 技術研究所における世界トップクラスの研究設備をもとに、顧客ニーズに応える製品開発に注力

(2) 技術力を基礎とした強固な顧客基盤
a) 世界一の技術を誇る日本の鉄鋼業界を始め、あらゆる産業の顧客ニーズに、環境に優しい超高温技術で的確に対応

(3) 積極的なグローバル展開
a) 1997年の中国瀋陽での子会社設立を皮切りに、オーストラリア・米国にも進出、近年はアジアでの展開を強化し、事業のグローバル化を推進

5. グローバル展開
海外拠点は、中国に耐火物等の製造・販売と連続鋳造用モールドパウダーの製造・販売を手掛ける合弁会社を3社設立している。大洋州はオーストラリアとニュージーランドに拠点を持ち、2014年に設立したインドネシアの子会社を支援させている。米国では、オハイオ州にモールドパウダーの製造・販売を行う子会社を設立している。海外売上高比率は、2017年3月期で14.0%であった。

日本の粗鋼生産は、年1億トン強で推移している。ただし、海外の生産、特に中国が増加したため、2017年の日本の世界シェアは2000年比ほぼ半減の6.4%となった。その間に中国は15.1%から50.2%へシェアを高め、世界の半分を占めるに至った。世界鉄鋼協会(WSA)のデータによると、2016年の粗鋼生産量で世界のトップ50社のうち、半分の25社を中国メーカーが占める。日本は、新日鐵住金(4位)、JFEスチール(8位)、神戸製鋼所(50位)の3社が入った。インドは、タタ・スチール(10位)、JSWスチール(21位)インド鉄鋼公社(23位)、エサール(48位)の4社が入った。

インドネシアでは、鉄鋼業ではなくセメント市場をターゲットする。セメント用キルン向けでも同社は、豊富な実績と技術を持つ。2014年10月に、インドネシアにPT Shinagawa Refractories Indonesia(SRI)を設立した。同社グループのオーストラリア子会社が技術移転などで、SRIの早期立ち上げを支援する。現在、インドネシアには高炉が1基しかなく、同子会社がターゲットとしている分野はセメント用キルンを含む一般工業炉用の耐火物になる。同国における需要増加に応じて生産体制を整備し、事業拡大を目指す。都市化が進む東南アジアで子会社を拠点とする成長戦略を展開する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)



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