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シュッピン Research Memo(7):“エビフォト”は購入後にカメラを楽しむ“場”


■中長期の成長戦略と進捗状況

3. 「EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com」の意義と今後の可能性
「EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com」(以下、“エビフォト”)はシュッピン<3179>が2017年4月にローンチした、カメラ愛好家が自身の作品をアップする場(専用サイト)の名称だ。同社の顧客がカメラやレンズを購入後に、それらを駆使して写真を楽しむ場所という位置付けでスタートしたが、現在はMap Cameraから独立した存在とし、同社の会員・非会員を問わず、ハイアマチュアのカメラマンに広く門戸を開いている。

エビフォトはカメラを購入後に楽しむための“場”という位置付けだが、その先にはカメラ市場を活性化させ、売上増加につなげるという狙いがある。ローンチ後、2017年9月末までの約半年間で約12,000枚の写真がアップされている。ハイアマチュアによるレベルの高い作品がそろっているのが大きな特長だ。

エビフォトの活用の仕方は様々なものが考えられ、発展性は非常に高いと期待される。現状同社が活用しているのは、個々の写真の持つ撮影データから撮影機種を割り出し、Map Cameraの個別商品のページと12,000枚の写真の中の当該機種により撮影された写真を、“作例”として結び付けていることがある。顧客は多数の作例を参考にしながら購入する機種の選定を進めることができ、買い足し・買い替え需要につなげていくという流れだ。

同社は、エビフォト上でコンテストの実施を定期的に開催して活性化を図る取り組みも行っている。また、現実に使用される撮影機材がスマートフォンから一眼レフまで幅広いことに合わせて、グループ分けしたエビフォトの創出なども検討中のようだ。さらには、PVの上昇による広告収入や、ストックフォトビジネスなども視野に入れているとみられる。

弊社では、エビフォトの持つポテンシャルは非常に高いと考えている。同社が期待する買い替え・買い足しの促進効果は十分期待できると弊社では考えている。これを理解するのはスポーツカーとサーキットを例に考えるとわかりやすいかもしれない。スポーツカーをカメラとすれば、エビフォトはサーキットに当たる。サーキットに愛車を持ち込んで、愛車の満足な点・不満な点が明確になることで、買い替えや買い足し、パーツ(レンズ等)の追加といった需要につながる流れだ。

さらに将来的には、エビフォト自体が大きな収益源になる可能性がある。エビフォトに集まる写真が1,000万枚を超えてくると、かなりの規模のストックフォト市場ができることになる。ハイアマチュアによる高画質な写真がそろうだけに、商業利用も含めてニーズが高まると期待される。ストックフォト市場には先行者もあり、数が集まるまでには一定の時間を要すると考えられるが、高品質を切り口に、既存のストックフォトとは違うビジネスモデルを開拓することも十分可能だとみている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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