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ティア Research Memo(6):2017年9月期連結業績は上場来11期連続の増収、6期連続増益に


■業績動向

1. 2017年9月期の連結業績概要
ティア<2485>の2017年9月期の連結業績は、売上高が前期比7.1%増の11,352百万円、営業利益が同8.8%増の1,190百万円、経常利益が同10.6%増の1,185百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同12.5%増の801百万円となり、売上高は上場来11期連続の増収、利益ベースではいずれも6期連続の増益となり、過去最高業績を更新した。期初会社計画比では葬儀単価の下落により売上高で0.6%下回ったものの、原価低減が進んだことで営業利益は0.9%上回った。なお、2017年9月期より連結決算に移行しており、前期比増減率に関しては単独業績との比較値となる。

2017年9月期における新規出店は直営で4店舗(名古屋市内1店舗、愛知県2店舗、東京都1店舗)、FC店で4店舗(岐阜県2店舗、大阪府2店舗)となり、9月末の会館数は直営店が51店舗、FC店が43店舗の合計94店舗となった。葬儀件数は直営、FC合計で前期比8.6%増の13,465件、うち直営店は同8.9%増の9,161件と順調に拡大した。直営店に関しては、既存店も前期比3.6%増と堅調に推移した。同期間における国内全体の葬儀件数の伸び率は前年同期比3.2%増となっており、業界平均を上回る成長を続けている。また、直営店の葬儀単価は前期比0.8%減の1,050千円と若干低下した。

売上高の増収要因と見ると、直営新店の稼働による増収効果で522百万円、既存店の葬儀件数増加で320百万円の増収要因となる一方で、既存店の葬儀単価下落で67百万円、FC向け物販の売上減で36百万円の減収要因になり、合計で前期比757百万円の増収となった。また、経常利益の増減要因を見ると、増収効果で280百万円、売上原価率の改善で95百万円の増益要因となり、減益要因では人件費の増加で111百万円、広告宣伝費の増加で98百万円、その他経費の増加で52百万円となり、合計で前期比113百万円の増益となった。

売上原価率は前期比0.8ポイント改善したが、これは商品原価率が同1.3ポイント低下したことが主因となっている。名古屋エリアにおける霊柩業務の内製化を進めたことや、湯灌業務を行う愛共を2017年5月に子会社化して内製化に取り組んだこと、原価率の高いFC向け物販の売上高が減少したこと等が商品原価率の改善につながった。また、売上原価、販管費に含まれる総人件費については前期比10.1%の増加となり、売上高人件費率は同0.5ポイント上昇の18.8%となった。出店拡大戦略のもと人員体制の強化を積極的に進めていることが要因だ(2017年9月末の人員は前期末比53名増の414名)。その他、積極的な販売促進を行ったことにより広告宣伝費が前期比98百万円増の752百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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