starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

藤商事 Research Memo(6):下期はパチンコ機で主力タイトルなどを投入、通期でも増収増益を見込む


■今後の見通し

1. 2018年3月期の業績見通し
藤商事<6257>の2018年3月期の業績は、売上高が前期比51.7%増の50,000百万円、営業利益が2,500百万円(前期は2,271百万円の損失)、経常利益が2,500百万円(同2,280百万円の損失)、当期純利益が同1,700百万円(同1,944百万円の損失)と期初会社計画を据え置き、2期ぶりの黒字転換を見込んでいる。

第3四半期以降のパチンコ機は、11月に大人気アニメをパチンコ機で再現した「CR喰霊-零-」を発売した。開発時に「コンテンツ研究会」を発足させ、ファンならではの視点を取り入れた「ストーリー進行型ST※」やオリジナル演出によってパチンコと原作の世界観の融合を図った機種に仕上がっている。アニメのBS再放送や雑誌広告等の積極的なプロモーションも実施し、当初の販売計画に沿って推移している模様である。

※ST(Supecial Time)…大当たり後に、機種ごとに設定された既定の回転数まで高確率状態が続く確変のこと。


また、第4四半期に投入する機種としては、同社の主力タイトルである「CR地獄少女 宵伽(よいのとぎ)」などを用意しており、通期の販売台数で前期比8.7%増の10.5万台を計画している。なお、「CR喰霊-零-」については汎用サイドユニット、「CR地獄少女 宵伽(よいのとぎ)」は専用サイドユニットで販売する。一方、パチスロ機については第4四半期に新規タイトルを投入する予定となっており、通期で前期比21倍増の2.5万台を計画している。

販売台数が計画どおりであれば、実売単価が当初の想定を上回っていることから業績は上振れする可能性もあるが、前述したように現行規則での型式試験でどの程度の機種数を申請し、検定を得られるかで販売戦略も変わってくるため、現段階では流動的と言える。

なお、売上総利益率は新本体枠や新筐体の採用による原材料費の上昇により、前期の47.3%から44.2%へ低下すると見ている。また、販管費が下期にやや偏重する計画となっているが、これは研究開発費が上期比で417百万円増加する見込みとなっているのが主因だ。2018年1月末の型式試験の申請期限に間に合わせるため、開発費を積極的に投下していく。通期の販管費では前期比9.5%増の19,548百万円を見込んでいる。主な増加要因としては、販売手数料で前期比773百万円増、広告宣伝費で449百万円増、研究開発費で195百万円増となる。販売手数料については販売台数が増加することに加え、手数料率の高いパチスロ機が伸びることが増加要因となる。また、広告宣伝費については「CRリング」発売10周年に関連したプロモーションを積極的に行ったこと、また、後述する新作のスマートフォン用ゲームアプリの広告宣伝費も積極的に投下していることが増加要因となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



<MH>

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.