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サカタインクス---3Q売上高3.2%増、機能性材料は2ケタ増収増益と好調


サカタインクス<4633>は14日、2017年12月期第3四半期(2017年1~9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比3.2%増の1,163.23億円、営業利益が同14.0%減の66.07億円、経常利益が同6.9%減の85.55億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同3.1%増の63.31億円となった。

印刷インキ・機材(日本)の売上高は前年同期比0.4%減の406.38億円、営業利益は同2.1%減の17.27億円となった。印刷インキ全体では前年同期を上回った。機材は、印刷製版関連機器の販売は増加したが、印刷製版用材料は低調に推移した。利益面では、印刷情報関連の印刷インキ及び印刷製版用材料の販売が低調であった。

印刷インキ(アジア)の売上高は前年同期比5.7%増の222.60億円、営業利益は同21.6%減の17.89億円となった。主力であるパッケージ関連のグラビアインキは、ベトナム・インドネシアでは好調であったものの、インドの新たな物品・サービス税(GST)導入に伴う買い控えなどの影響を受け、全体としては伸び悩んだ。印刷情報関連では、新聞インキの拡販が進んだ。利益面では、販売数量の伸び悩みと、原材料費や人件費などのコスト増加が影響した。

印刷インキ(北米)の売上高は前年同期比3.1%増の324.90億円、営業利益は同31.5%減の13.26億円となった。主力のパッケージ関連では、第3四半期は拡販の遅れにより伸び悩んだ。印刷情報関連であるオフセットインキは、全体としては低調だった。利益面では、前年同期並みの販売数量に加え、生産体制の強化及び顧客サービスの充実に伴う人件費などのコストや貸倒費用が嵩んだ。

印刷インキ(欧州)の売上高は前年同期比9.5%増の65.78億円、営業利益は同31.8%減の1.44億円となった。パッケージ関連を中心とした生産・販売体制の再構築に取り組み、全体として拡販が進んだ。利益面では、原材料費などのコストが増加したことと、急激なポンド安に伴う一時的要因で利益が拡大した前年同期に比べ減益となった。

機能性材料の売上高は前年同期比10.9%増の82.70億円、営業利益は同35.2%増の8.77億円となった。デジタル印刷分野では、インクジェットインキは前年同期を上回ったが、トナーは海外向けが振るわず、前年同期を下回りました。画像表示材料であるカラーフィルター用顔料分散液は販売が伸長し、前年同期を上回った。利益面では、全般的な販売数量の増加が寄与し増益となった。

2017年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比4.8%増の1,585億円、営業利益が同5.1%減の96億円、経常利益が同1.1%増の120億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同11.0%増の87億円とする計画を据え置いている。




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