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ビジョン Research Memo(6):新規事業への投資やM&A資金、自己株式取得などに活用していく意向


■ビジョン<9416>の業績動向

3. 財務内容とキャッシュ・フローの状況
2017年12月期第2四半期末における総資産は10,485百万円と前期末に比べ550百万円増加した。主な増減要因を見ると、流動資産では売上債権が141百万円増、現預金が62百万円増となり、固定資産では有形固定資産が102百万円増、無形固定資産が88百万円増、投資その他資産が76百万円増となった。

負債合計は2,580百万円と前期末比に比べて42百万円減少した。未払法人税が47百万円減少したほか、有利子負債も6百万円減少した。一方、純資産は7,904百万円と前期末に比べ592百万円の増加となった。親会社株主に帰属する四半期純利益571百万円の計上で利益剰余金が増加したことによる。

キャッシュ・フローの状況を見ると、当第2四半期末における現金及び現金同等物は前期末と比べ62百万円増加し、6,302百万円となった。各キャッシュ・フローについて見ると、営業キャッシュ・フローは749百万円のプラスとなった。主な増減要因を見ると、法人税等の支払で310百万円、棚卸資産の増加で142百万円のマイナスとなったものの、税金等調整前四半期純利益845百万円、減価償却費217百万円、仕入債務の増加で181百万円のプラスとなった。一方、投資キャッシュ・フローは680百万円のマイナスとなった。主として有形固定資産の取得で451百万円、無形固定資産の取得で148百万円の支出となっている。また、財務キャッシュ・フローについてはリース債務の返済や上場関連費用の支出に伴い、13百万円のマイナスとなった。

経営指標について見ると、財務の健全性を示す自己資本比率は収益が順調に拡大していることもあって、75.4%と引き続き高水準を維持している。また、実質無借金経営となっており、財務内容は良好な状態と言える。既存事業に関しては大きな設備投資需要がないことから、今後も収益の拡大に伴ってキャッシュが積み上がっていく可能性が高い。同社ではこうしたキャッシュを更なる成長に向けた新規事業への投資やM&A等に投下していくほか、状況によっては自己株式取得による株主価値の向上などにも使っていく意向を示している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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