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RIZAPグループ---サポートライン到達で売り一巡、押し目買いの好機到来か


RIZAPグループ<2928>は、中期経営計画「COMMIT2020」で掲げている2021年3月期の連結売上高3,000億円、営業利益350億円の目標に対し、2017年3月期売上収益で前期比76.7%増の952.99億円、営業利益で同3.2倍の102.12億円と大幅な増収増益で業績の積み上げを進めており、中期経営計画の達成に向けて、加速している。
2018年3月期の業績予想は、売上収益で前期比57.6%増の1502.02億円、営業利益で同27.4%増の130.10億円を見込んでおり、中期経営計画に対する5合目が視野に入ってきたところと言えよう。今期も主力のRIZAP事業が大きく牽引する見通しだ。

また、M&Aによりグループ傘下入りした上場子会社各社の業績も急速に回復していることが、ここ最近の高評価にもつながっている。体型補整下着を展開するマルコ<9980>は2016年7月にグループ入りした後、事業構造改革に着手。1店舗あたりの収益改善や販管費等コストの適正化が加速度的に進んでおり、結果的に通期の営業利益が1.35億円(前年は6億円の損失)とわずか数ヶ月で7.35億円の大幅な営業増益を実現した。

アパレル関連事業では、夢展望<3185>が下期営業黒字に転換するなど、堅調に推移。同社は、RIZAPグループのなかでも特に業務改革が進んでおり、前下半期の営業利益が0.25億円(前年は2.46億円の損失)と大幅な増益となった。住関連ライフスタイル事業は、イデアインターナショナル<3140>がキッチン雑貨を中心にしたインテリア商品が好調に推移するとともに、トラベル商品の収益が伸長した。エンターテイメント事業では、SDエンターテイメント<4650>が、シネマ事業の好調や創業99周年プレセール企画による売上高増加により増益で着地した。

また、RIZAPグループは、夢展望が培ったEC分野のノウハウをグループ内に展開し、グループ全体のEC化に活用開始している。RIZAPグループの強みであるマーケティングとの連動によるEC分野におけるマーケティングコストの最適化、CRMプラットフォームとの連動を進めることによる顧客満足度・顧客体験の向上等の施策も実行し、グループ全体の事業基盤の強化と競争力の向上を推進したいとしている。グループ各社のEC化の取組みを集約して推進することによって、EC分野におけるコストの効率化とスケールメリットの享受を図っている。

本日の終値1,745円(PER27.77倍)と4日の高値から値幅調整し、25日移動平均線をサポートラインとした上昇トレンドが継続しており、一旦の過熱感は後退している模様。この水準は押し目買い好機として意識されてきそうである。


<MW>

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