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エネクス Research Memo(13):既存事業の強化と戦略的・新規案件の推進で部門ポートフォリオ再構築を目指す


■新中期経営計画と成長戦略

(4) 産業エネルギー・流通部門
同部門の取り組みは、既存事業にあってはバリューチェーン(販売・流通・仕入)の最適化を図り収益性向上につなげることがまず挙げられる。さらに、既存ネットワークの周辺ビジネスや派生ビジネスの追求や、装置産業の特性に照らしてファシリティマネジメントの体制充実によるコスト構造再構築なども課題になってくるとみられる。

戦略的・新規取り組み案件としては、環境リサイクルビジネスやバイオジェット燃料プロジェクトへの参画が挙げられる。前者は再生油やフライアッシュの事業で、収益ビジネスとしての本格スタートの直前にまで迫っている状況だ。後者については、伊藤忠エネクス<8133>はユーグレナ<2931>の事業パートナーの1社として国産バイオ燃料計画に参加してきたが、2017年6月の第三者割当増資を引き受け、2019年の実証プラント稼働に向けて関係・取り組みの強化方針を明確にした。

業績面では、2018年3月期及び2019年3月期の営業利益をそれぞれ、2,100百万円(前期換算額比4.5%減)、2,400百万円(前期比14.3%増)と計画している。2018年3月期については、アスファルトの価格好転などはあるものの、全般に販売数量の減少で横ばいから減益を想定しているとみられる。2019年3月期については、東京オリンピックを控えてアスファルトの需要回復や、バンカーオイル(船舶燃料)の底打ちなどによる増益を見込んでいるもようだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)


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