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エネクス Research Memo(2):営業利益・当期純利益ともに過去最高を更新。純利益は初の100億円の大台乗せ


■業績の動向

1. 2017年3月期決算の概要
伊藤忠エネクス<8133>の2017年3月期決算は、売上高1,028,939百万円(前年同期比4.0%減)、売上収益695,060百万円(同4.0%減)、営業利益19,678百万円(同20.1%増)、税引前利益19,344百万円(同28.9%増)、当期純利益10,405百万円(同39.3%増)と、減収ながら大幅増益となり、期初予想に対しても利益が大きく上振れて着地した。

営業利益と当期純利益はともに過去最高となり、当期純利益は100億円の大台を初めて突破した。2017年3月期は中期経営計画『Moving 2016』の最終年度に当たるが、営業利益目標、当期純利益目標ともに超過達成を果たした。

売上高及び売上収益は原油価格下落及び燃料油需要減退に伴う販売数量の減少で、ともに前期比4.0%の減収となった。しかし利益面では、電力販売量の大幅増加とLPガスの在庫影響の改善、さらには風力発電設備の売却といった一時的な要因も加わり、営業利益は前期比20.1%の増益となった(同社が採用する国際財務報告基準(IFRS)においては資産売却益も営業利益段階に計上される)。持分法適用会社の収益がLPガス価格の上昇を受けて改善したことが貢献し、当期純利益は前期比39.3%増と大幅増益となり100億円の大台に乗せた。

以下に、事業セグメント別動向を詳述する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)


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