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RSテクノ Research Memo(7):尻上がりに業績が拡大。第4四半期には台湾子会社もフル操業に移行


■業績動向

1. 2016年12月期決算の概要
RS Technologies<3445>の2016年12月期決算は、売上高8,849百万円(前期比59.6%増)、営業利益1,557百万円(同44.1%増)、経常利益1,450百万円(同54.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益869百万円(同185.5%増)と大幅増収増益で着地した。

ウェーハ事業セグメントは、売上高7,144百万円(前期比39.9%増)、営業利益1,718百万円(同24.0%増)と大幅増収増益で着地した。期を通じて旺盛な再生ウェーハ需要に支えられ、販売数量は順調に増加した。三本木工場では出荷数量が月20万枚を超える状況が続いたとみられる。台南工場は顧客からの認定取得が遅れて実質的な事業のスタートが2016年4月にずれ込んだものの、6月には単月で黒字転換するなど、旺盛な需要に支えられて順調に生産数量を拡大させた。

注目されるのは第4四半期のウェーハ事業の業績だ。売上高は2,463百万円、営業利益は764百万円となり、第3四半期からそれぞれ41.9%、72.6%増加し、“急加速”となった。旺盛な需要に支えられて三本木工場のフル生産が続くなか、第4四半期には台南工場の稼働率もフルとなったためだ。台南工場のデザインキャパシティは月産10万枚であるが、第4四半期には10万枚を超える生産・出荷を果たしたもようだ。台南工場は設備を日本から移設したため減価償却負担が非常に軽い、また、操業面においても日本での運用実績やノウハウがあるため、早期から高歩留まりを実現できたとみている。こうした背景により第4四半期において台湾子会社の収益貢献が急速に拡大し、全社の収益を押し上げた。

半導体生産設備の買取・販売事業は、売上高1,611百万円(前期比332.2%増)、営業利益221百万円(同63.6%増)と大幅な増収増益となった。売上高が急拡大したのは、従来からの消耗品の販売に加えて、液晶モジュールの販売が急拡大したためである。この事業は商社機能型の一過性のものとみられるが、比較的高い採算性を有する取引で営業利益の前期比大幅増益に貢献した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)


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